ヘンリー王子とメーガン妃が、イギリス王室から離脱した理由が「プライバシーを守るため」であったという報道を否定している。
夫妻がイギリス王室を離脱したのは2020年1月。イギリス王室のシニアロイヤルの役割から降りることを発表。メディアの報道では、その背景に「プライバシーを守りたい」という思いがあるとされていた。
しかし、12月8日（木）から公開されている夫妻のドキュメンタリー「ハリー＆メーガン」の中で、夫妻がデート写真や家での様子などプライベートな映像を提供していることから、視聴者らから「プライバシーを守りたいと言って出ていっておきながら、自分で公開しているじゃないか」と批判の声があがっていた。
この批判を受け、夫妻の報道官であるアシュリー・ハンセンがニューヨーク・タイムズ紙に声明を発表。この中で「夫妻の離脱時の声明文にはプライバシーに関する記述はなく、自分たちの役割と公的な任務を全うしたいという気持ちを改めて表明するものでした」と述べた。
そのうえで「『プライバシー保護を理由としていた』という指摘は、今回のドキュメンタリーにおける重要なポイントとなります」と付け加えたアシュリー・ハンセンは、「夫妻は自分たちのストーリーを自分たちでシェアすることにしました。それにもかかわらず、タブロイドやメディアはまったく事実ではない物語を作り上げ、世間に浸透させています。真実は2人の前にあるのです」と訴えた。
実際、2020年1月に夫妻が発表した声明には「この機関の中で進歩的な新しい役割を切りひらくため」と記載されており、プライバシーに関しては言及されていない。
夫妻は、ドキュメンタリーを製作したのは、誤った情報を拡散するメディアが問題であることを明確に示したかったようだ。
