ポール・マッカートニーが、1980年に親友ジョン・レノンを亡くしたあと、「しばらく話ができなかった」と明かしている。
ミュージシャンのポール・マッカートニーがこのたび、シリウスXMのラジオ番組「The Beatles Channel」に出演。親友ジョン・レノンが1980年、銃撃によって突然この世を去った当時の心境を告白した。
1982年にソロアルバム「Tug of War」をリリースしたポール。このアルバムの制作過程を振り返ったポールは、ジョンの死去についてもふれ、「衝撃が大きすぎて、本当に話をすることができなかったんだ」と語り、「ジョンが死んだというニュースを聞いたその日、ぼくはスタジオから家に帰る途中だったのを覚えている。テレビをつけると、人々がそれぞれに、『ジョン・レノンはこういう人だった』『彼にこんなことをしてもらった』『彼に会ったときのことを思い出す』なんて語っていた」と続けた。
「ぼくはああはなれなかった。あんなふうにテレビに出て、ジョンについて語ることなんてできなかったんだ」と当時を振り返ったポールは、「ディープすぎた。言葉にすらできなかった」と付け加えた。
しかし、その感情がすこし落ちついたころ、ポールは楽曲「Here Today」を製作することでジョンをしのぶことができたという。
【音源】Here Today (Remixed 2015)
「のちにレコーディングスタジオになった建物の空いている部屋で、木の床のすみに座ってギターをかかえた。そこで、『Here Today』のイントロをかなでたんだ」と語ったポールは、この楽曲に含まれる「What about the night we cried?(ぼくたちが泣いたあの夜はどうだった?)」という歌詞について、「ポールとジョンが酒を飲みながら、本音を語り合った夜」のことだと明かしている。
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