ヘンリー王子とメーガン妃が、The Sun紙のコラムをめぐり声明を出している。
騒動の発端は、12月上旬にネットフリックスでヘンリー王子とメーガン妃によるドキュメンタリー「ハリー&メーガン」が公開されたことを受け、イギリスの放送作家ジェレミー・クラークソンがThe Sun紙に寄せたコラムだった。
ジェレミー・クラークソンはドキュメンタリーの内容に猛反発し、コラムの中で「メーガン妃が、群衆から『恥を知れ』と声をあげられ、排せつ物を投げつけられながら、イギリス中のあらゆるストリートを裸でパレードする夢を見ている」と過激な言葉で批判したのだ。
この表現の方法には、イギリス国民からも多くの苦情が寄せられ、The Sun紙は12月23日(金)になってようやく謝罪文を発表した。
The Sun紙はこの中で、「コラムニストの意見は個人のものですが、出版社として、表現の自由には責任が伴うことを認識しています。我々The Sunはこの記事を掲載したことを後悔しており、心から申し訳なく思っております。コラムは当社のウェブサイトとアーカイブから削除いたしました」とつづった。
この謝罪に対し、ヘンリー王子とメーガン妃夫妻の代理人がThe Guardian紙に声明を出した。
ヘンリー王子とメーガン妃側はThe Sun紙の謝罪について「直接の謝罪がなかったということが、彼らの意図を表しています。これはPR以外のなにものでもありません」と一蹴。
そのうえで「同紙がこのような危険なコラムに対して後悔の念を抱くのは当然であるのと同時に、憎しみや暴力、女性に対する差別を利用して利益を得るようなことをし続けていなければ、このような事態にはならなかったでしょう」と述べ、「真の謝罪は、あらゆるできごとに対する彼らの報道の倫理基準を変化させることです。しかし残念ながら、それは期待できないでしょう」と続け、謝罪を拒否する姿勢を見せた。