デイム・ヴィヴィアン・ウエストウッドが、惜しまれつつも死去した。
70年代のパンクやニューウェーブのファッション革命の一翼を担ったことで知られる、イギリスのファッションデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドが、81歳で亡くなったことが明らかになった。彼女のブランド「ヴィヴィアン・ウエストウッド」の公式アカウントが12月29日に発表した。
29th December 2022.
Vivienne Westwood died today, peacefully and surrounded by her family, in Clapham, South London.
The world needs people like Vivienne to make a change for the better. pic.twitter.com/YQwVixYUrV
— Vivienne Westwood (@FollowWestwood) December 29, 2022
SNSの声明文では、「ヴィヴィアン・ウエストウッドは本日、南ロンドンのクラパムで家族に囲まれながら安らかに息を引き取りました」と報告。
さらに「ヴィヴィアンは最期の瞬間まで好きなことをやり続け、デザインをし、アートに取り組み、本を書き、世界をよりよい方向に変えていきました。彼女はすばらしい人生を送りました。この60年間における彼女の革新と影響は計り知れず、これからも続いていくでしょう」とつづった。
また「ヴィヴィアンは自分を『道教信者（Taoist）』（老子の教えに基づくが占いと魔法ともに神の神殿を含むもの）だと考えていました。彼女は『タオの精神体系。今日、これほどタオが必要とされていることはない。タオは、自分が宇宙に属しているという感覚を与え、人生に目的を与えてくれる。自分が生きられる、それゆえに生きるべき人生を生きていることを知ることで、アイデンティティと強さを与えてくれる。自分の性格を生かし、この世の人生をフルに生かすのです』と書きました。世界はヴィヴィアンのような、よりよい変化をもたらす人を必要としているのです」と、ヴィヴィアンが伝えたかったことを最後につづった。
ヴィヴィアンは、不遜でアンドロジナス（両性具有）なデザインを世に送り出すと同時に、気候変動などの環境問題にも積極的に取り組んでいた。
