ヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリーに、あの歴史的偉人の孫が異議を唱えている。
昨年12月末に、ヘンリー王子とメーガン妃が手がけたドキュメンタリー「世界を導くリーダーたち:信念は社会を変えた!」がネットフリックスで配信された。
この内容に対し、南アフリカ初の黒人大統領であり、アパルトヘイトを廃止したことで知られる故ネルソン・マンデラ氏の孫娘、ニコラ・マンデラが不満を口にした。
このたび、The Australianのインタビューに応じたニコラ・マンデラは、夫妻が制作総指揮を務めた「世界を導くリーダーたち:信念は社会を変えた!」について、祖父の遺産を「利用」していると主張している。
なお、本作を製作するにあたり、夫妻はネルソン・マンデラ氏の功績にインスパイアされたと明かしており、ネルソン・マンデラ財団が実際に共同制作を務めている。
インタビューの中でニコラは、本作が夫妻の王室での苦労と、かつての南アフリカ人の人生を比べているように見えると指摘。「腹立たしく、うんざりする」と述べた。
「この2つはチョークとチーズ。そもそも比較できるものではない」と語ったニコラは、「ネルソン・マンデラ財団がこの活動を支援していることは知っています。しかし、これまでにも多くの人々が、何年にもわたって彼の名言を盗み、彼の名前をつければ売れることを知って、彼の遺産を利用してきたのです。ハリーとメーガンがやっていることも、これと変わりありません」と怒りをあらわにした。
一方、ヘンリー王子が自信を持って王室から離脱したことに敬意を表するとしたニコラは、この行動が「お見合い結婚に反発して自分の生きる道を見つけた祖父のエピソードと重なる」としつつ、「しかしその代償として、自分たちの生活費を稼がなければならなくなったのですね。祖父の名前を使う人々とは平和的に話を進めてきましたが、それでも毎回、深い動揺と疲れを感じます」と付け加えた。
その上でニコラは、「ハリーやメーガンが、祖父にきちんと面会したことはないと思います。ハリーは若いころに少しだけならあるかもしれませんが。それにもかかわらず、2人は祖父の名言を引用したドキュメンタリーで何百万ドルも稼ぎ、かつその利益を一切マンデラ一族に渡そうとしないのです」と訴えた。