エドワード・ノートンが「ポカホンタス」の子孫であることがわかった。
ポカホンタスは、17世紀に実在したネイティブ・アメリカンの女性だ。このたび、PBSチャンネルの系図歴史番組 「Finding Your Roots」に登場した俳優エドワード・ノートン。その中で、アメリカ・バージニア州にやってきた開拓者ジョン・ロルフと結婚した女性ポカホンタスが、自身の12代前の曽祖母であることが明らかになった。
この番組のホストで歴史学者のヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニアはノートンに対し、長年にわたり家族の間で伝えられてきたこのウワサが事実であると認め、「あなたには、12代前の曽祖父と曽祖母が、ジョン・ロルフとポカホンタスであるという紙の記録が残っています。まちがいないでしょう」と断言した。
ヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニアによると、ジョン・ロルフとポカホンタスは1614年4月5日、バージニア州ジェームズタウンで結婚。ポカホンタスはその3年後にイギリスのグレーヴセンドで亡くなり、ロルフは1622年3月ごろに亡くなっていることが、資料から明らかになっている。
この事実を受けノートンは、「全人類の物語の中で、自分がいかに小さな、小さな一部分であるかを思い知らされる」と語っている。
なお、ポカホンタスについては、開拓にやってきて先住民の捕虜（ほりょ）となったイギリス人船長ジョン・スミスを処刑から救うべく、みずからの頭を彼の頭部の上に差し出して救ったとの伝説も残っている。
また番組では、ノートンの3代前の曾祖父が5人の少女を含む奴隷の一家を所有していたことも明らかになった。
このことについては番組に出る前から自分で調べていたと述べたノートンは、先祖が奴隷を所有していたことに「不快感をおぼえる」とし、「その人個人というよりも、この国の歴史に対する評価として、何よりもまず認識されるべきものだ。そのうえで取り組んでいく必要がある」と付け加えた。
