イギリス王室のヘンリー王子が、祖母のエリザベス女王が亡くなる前の、城にかけつけるために家族が乗る飛行機に招待されなかったと告白した。
昨年9月に96歳で亡くなった、イギリス王室のエリザベス女王二世。当時、ヘンリー王子とメーガン妃はイベントに出席するためイギリスに滞在し、女王の体調の悪化を聞いて飛行機でバルモラル城に向かっていたが、飛行機を降りた直後亡くなったことを知ったと伝えられた。
今回、著書「Spare/スペア」のプロモーションで「60 Minutes」のインタビュー取材に応じたヘンリー王子。
その中でヘンリー王子は、当時を振り返り「僕は兄(ウィリアム皇太子)に聞きました。『君の予定は?君とケイト(キャサリン皇太子妃)はどうやってあそこ(女王がいるバルモラル城がある場所)に上がっていくんだ?』と。それから数時間後、ウィンザーとアスコットの地域に住んでいる家族全員が一緒に飛行機に飛び乗ったんだ。12、14、おそらく16席ある飛行機でね」と明かした。
これに対し、インタビュアーのアンダーソン・クーパーが「あなたはその飛行機に招待されなかったのですか?」と聞くと、ヘンリー王子は「僕は招待されていません」と、家族用の飛行機の乗客リストに含まれていなかったことを明かした。
飛行機に搭乗できなかったヘンリー王子は、必死の想いでバルモラル城にかけつけたそうだが、到着時には女王はすでに亡くなっていたという。
「広間に入ると、おば(アン王女)が出迎えてくれた。おばが僕が女王に会いたかったか聞いた。僕は5秒くらい考えて、『これはいい考えかな』と思った。そして、こう思ったんだ。僕ならできる。さよならを言わなきゃいけないんだと。それで2階に上がってジャケットを脱いで中に入り、女王と2人きりで時間を過ごしたんだ」と、女王の死後に二人だけの時間を過ごすことができたことを明かした。
アンダーソン・クーパーが「女王はどこにいましたか?」と聞くと、ヘンリー王子は「彼女は寝室にいましたよ。彼女は本当に、彼女のことが本当にうれしかったんだ。彼女は人生を終えたんだから。彼女は人生を全うし、夫(故フィリップ殿下)が彼女を待っていた。そして二人は一緒に埋葬されたんだ」と語った。
エリザベス女王の葬儀では、ヘンリー王子は兄ウィリアム皇太子と女王の棺の後ろを歩いた。クーパーが「ウィリアムと話はしますか?メールはしていますか?」と尋ねると、ヘンリー王子は「今はしていない。でも、僕らが平穏な日々を送れるようになることを楽しみにしているんだ」と明かし、また父のチャールズ国王とも「かなり長い間」話していないと明かした。