昨年12月、アルゼンチンが悲願の優勝を飾って幕を閉じたサッカーFIFAワールドカップ。基本的にワールドカップの大会中にはさまざまな大物アーティストがパフォーマンスを披露することでも知られているが、その候補にエミネムが含まれていたことがわかった。
これはラッパーの50セントが明らかにしたもの。このたび「REAL 92.3 FM」のラジオ番組「Big Boy’s Neighborhood」に出演した50セントは、エミネムがFIFAワールドカップでのパフォーマンスを断っていたと明かした。
50セントは番組内で、「ワールドカップ側から問い合わせがあったんだ。予算は900万ドル(約11億9000万円)。100万ドル(約1億3000万円)がオレの分で、残りの800万ドル(約10億5890万円)がエミネムの分だった」と、ワールドカップ側からオファーが来ていたことを打ち明けると、この提案を伝えたエミネムのマネージャーであるポール・ローゼンバーグに、一瞬のうちに断られたと付け加えた。
50セントによると、当時オファーの話を聞いたポール・ローゼンバーグは、「エミネムが受けるとは思えない」という反応だったそうだ。
なお、エミネムは昨年のスーパーボウルのハーフタイムショーで、50セントをはじめスクープ・ドッグやドクター・ドレー、メアリー・J・ブライジらとパフォーマンスを披露している。そのため50セントにとって、エミネムがワールドカップのオファーを断るという決断をしたことにはおどろきを隠せなかったようだ。
なお50セントは、具体的にどの大会でパフォーマンスのオファーが届いたのかまでは明らかにしていない。しかし、昨年のカタール大会において、多くのアーティストがパフォーマンスを拒否したことから、ブッキングに時間がかかったというウワサが流れていたのは事実だ。
もしエミネムのパフォーマンスが実現していたら、その年のワールドカップはより大きな注目を集めていたことだろう。