グウェン・ステファニーのインタビューでの発言が注目を集めている。
このたび雑誌「Allure」のインタビューに応じた歌手のグウェン・ステファニーは、自身と日本文化とのつながりや、数年前に展開したフレグランスブランド「Harajuku Lovers」が「文化の盗用」ではないかと物議をかもした件について自らの見解を述べた。
グウェンは「YAMAHA」で働いていたイタリア系アメリカ人の父の仕事の関係で、18年間カリフォルニアと日本を行き来する生活を送っていたという。
「日本の文化は伝統的でありながら未来的。アートだけでなく細部へのこだわりや規律に満ちているところも、すごく魅力的だった」と語ったグウェンは、そんな日本文化に触れ、「オーマイゴッド、私って日本人だったんだ。それを知らなかっただけ」と感じたという。
Gwen Stefani defends her Harajuku era from 20 years ago, calling herself Japanese:
“My God, I'm Japanese and I didn't know it. I am, you know. If [people are] going to criticize me for being a fan of something beautiful & sharing that, then I just think that doesn't feel right” pic.twitter.com/oanndBJWgl
— Pop Base (@PopBase) January 10, 2023
さらに自らを日本文化の「スーパーファン」だと表現したグウェンは、「美しいもののファンであるということ、そしてそれを共有する行為が批判されるのは、はたして正しいことなのかしら」と、「文化の盗用」批判に反論。
そのうえで、「原宿カルチャーとアメリカンカルチャーの打ち合いみたいな、クリエイティブで美しい瞬間だったと思ってる。ほかのカルチャーにインスパイアされることは問題ないはず。それが許されないのであれば、それこそ人々の分断につながってしまうもの」と付け加えた。
インタビュアーによると、グウェンはこのインタビューの間、なんども「自分は日本人だ」と口にしていたという。アジア系アメリカ人であるこのインタビュアーは、グウェンがこのように発言しておきながら、近年の「アジア人ヘイト問題」に対し何の行動も起こしていないことを疑問視した。
またネット上では、「グウェン・ステファニーはアジア人女性を金もうけの小道具として使っておきながら、『私は日本人』って、どういうこと?」「彼女が20年近く前に披露した、文化の枠を超えるパフォーマンスは現代では受け入れられない。なんでいまさらこんな発言を残したんだ?」と批判的な声が多く上がっている。