ゴールデン・グローブ賞が、不評からの巻き返しをはかるにはまだまだ時間がかかるかもしれない。
米時間1月10日、テレビ・映画の祭典「第80回ゴールデン・グローブ賞授賞式」が開催された。
ゴールデン・グローブ賞といえば、昨年、主催する「ハリウッド外国人記者協会(HFPA)」の不透明な金の流れ、協会内に黒人メンバーがいない、接待問題、セクハラ問題など様々なスキャンダルにより、度重なる批判を受け、放送局NBCが同賞授賞式の放送中止を決定。そのほか複数のメディアが参加しないことを選択し、テレビ放送やライブストリーミングは行われない異例の形となった。
多くの批判を受け、その後改善をはかったゴールデン・グローブ賞は、無事、80回目の式典を行うことに成功した。
しかし、視聴率は大暴落したようだ。アメリカの情報、データ、市場測定会社「ニールセン」のデータによると、「第80回ゴールデン・グローブ賞」の視聴者数は歴史的低水準に達し、わずか630万人だったという。
パンデミック最盛期の2021年の放送では690万人を集め、2020年は1830万人の視聴者を誇っただけあって、今回の数字は壊滅的なことがわかる。
「第80回ゴールデン・グローブ賞」では、司会をコメディアンのジェロッド・カーマイケルが務め、式の冒頭で「僕は黒人だから起用されたんだよ」とジョークを飛ばし、去年取り上げられたハリウッド外国人記者協会の多様性の欠如について触れた。
ほかにも低視聴率の原因として考えられるのは、放送日である。ゴールデン・グローブ賞はかつて日曜日の夜に行われていたが、今回は火曜日に放送されたことで、意識する人が少なかった可能性もあると見られている。
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