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「glee」は本当に呪われている…? リア・ミシェルが撮影現場で見せた悪態の詳細や、名声に苦しみ追いつめられたコーリー・モンテース、スタッフの自殺など、知られざる裏話が新ドキュメンタリーの中で明らかに

コーリー・モンテース FILMS/TV SERIES
コーリー・モンテース

人気ドラマ「glee/グリー」のドキュメンタリー番組「The Price of Glee(原題)」が放送され、注目を集めている。

「glee/グリー」は、2009年~2015年にわたりFOXチャンネルで放送され、人気を博したミュージカルドラマ。しかし、このドラマに出演していたコーリー・モンテース(享年31)は薬物の過剰摂取で亡くなり、マーク・サリング(享年35)は自殺、さらにナヤ・リヴェラ(享年33)は水難事故で亡くなるなど、合計3人の主要キャストが亡くなっている。このことから「gleeの呪い」があるのではないかとささやかれている。

そして今回、この悲劇に焦点をあてたドキュメンタリー・シリーズ「The Price of Glee」が、「Investigation Discovery」と「Discovery+」にて米時間1月16日に配信。このシリーズにはこれまで世間に出ていなかった、新しい証言が含まれた。

【動画】「The Price of Glee」予告編

①コーリー・モンテースの死にはあるキャストが関わっていた・・・?

故コーリー・モンテース、アルコール中毒の再発に「glee」キャストが関わっていた!? 「彼はしらふだったのに…」 物議醸す新ドキュメンタリー内でスタッフが爆弾発言

「glee」でフィン役を演じたコーリー・モンテースは2013年7月13日、シーズン5の制作が始まる直前にカナダに帰省中に薬物の過剰摂取で亡くなった。31歳であった。

今回このドキュメンタリーの中で、「glee」のキャストが、あるパーティーでコーリーに対しアルコールを飲むよう圧力をかけ、それが原因でコーリーは依存症を再発し、最終的に過剰摂取に至ったと、同作のスタッフが主張していることが明らかになった。

「glee」シーズン3のヘア部門の責任者ダグ・カークパトリックは、コーリーの早すぎる死に責任があるのはキャストかもしれないと主張し、このシリーズ最大の爆弾発言だと注目を集めている。ダグはこのドキュメンタリーで、コーリーは当時お酒を飲むのをガマンしていたと主張。「しかし彼はある夜、アルコールがあるパーティーに参加し、あるキャストから『飲みたければ飲めばいいじゃん。僕(私)はここにいるからね、いつでもいるから信じていいんだよ』と言われたと言っていました」と、とあるキャストから飲酒をすすめられたと証言。ダグはこのキャストの名前を明らかにしていない。

そのことで心が揺らいだコーリーだが、「愛する誰かから許可を得た気分になったコーリーは再び飲み始めた。それが彼を破滅の道に向かわせたのだと思います」と語ったダグ。コーリーが亡くなったのはお酒を再び飲み始めてから1週間以内であり、彼の遺体は薬物とアルコールと共に発見されたといわれている。

②名声に苦しんだコーリー

コーリーは薬物やアルコール以外にも、急に有名になったことで得た“名声”にも悩んでいたという。当時、「glee」の撮影現場には、熱狂的なファンが多数集結。あまりの人気に困った制作陣は、キャストたちの控え室であるトレーラーからセットまでの通り道に壁を作ることで、ファンの接近や暴走を阻止していたという。

またコーリーの当時のルームメイトであるジャスティン・ニールによると、コーリーには女性のストーカーがおり、そのためアパートの外に監視カメラを設置しなければならなかったという。この問題で、コーリーは最終的に引っ越さなければならなくなったという。

さらにコーリーは、当時有名であることにどう対処していいかわからなかったことと共に、「glee」のセットですべてのダンスと歌についていくことにかなりのストレスを感じていたという。彼の友人や撮影クルーによると、コーリーはますます神経質になり孤立し、最終的にはセットから姿を消したり、共演キャストに彼のスタンドイン(代役)やリハーサルをさせるようになっていったと、友人ジャスティンは振り返った。

③主演女優リア・ミシェルが撮影現場で見せた悪態の詳細が明らかに

2020年、「glee」の撮影現場にて、共演者に対する人種差別と壮絶ないじめの加害者であったことを告発された主演のリア・ミシェル。複数の共演者から批判され、謝罪コメントを出す事態となった。

今回ドキュメンタリーで、リアに関する新たな証言が飛び出した。シーズン1と2で製作総指揮のアシスタントだったギャレット・グリアによると、リアは「glee」参加前から“気難しい”といった評判があったそう。さらに「リアはナルシストで、彼女のキャラ(レイチェル)の存在感が危ぶまれることがあれば、それが原因で争いが起こった」と述べている。

またキャストのナヤ・リヴェラの父親であるジョージは、ナヤが「glee」でトラブルを起こした相手はリアだけであったと断言。「2人の間にはいつもケンカがあった。いつもね。みんな知っていた。誰もがそれを見ていた。彼らはお互いを憎み合っていたけど、同時にお互いの才能を尊敬し合っていた」と主張。さらにナヤが制作側にそのことを訴えた後、一時的に番組を降ろされたと明かした。

また同作に出演した俳優のダビア・スネルは、撮影現場でのリアの裏話を披露。「休憩時間にランチがあったんだけど、ダレン・クリスが『よう、来てみなよ。キャストのみんなこっちに座るから』って誘ってくれて。僕は『いいね!』という感じで行って、10分くらい座っていた。すると誰かが僕を引っ張って『ダブ、話していい?このテーブルのとある人が、あなたにここにいてほしくないって言っている』って言ってきた。僕は『えっ?』って感じだったよ」と語ったダビア。

さらに「彼女(ダビアに話しかけた人物)は『本当にごめんね。あなたのせいじゃない。その人物が、あなたはここにいるべきじゃないって感じてるだけなの』と言ってきた。僕はそれが誰かを推測して、『リア?』って聞いたら、彼女はうろたえるような顔をしてうなずいた。こんなこと実際の高校時代にもなかったようなことだ」と、リアが彼と同じテーブルでランチをしたくないと言っていると言われたと明かした。

④マーク・サリングは「ちょっとおかしい」と思われていた・・・?

「glee」全6シーズンに出演したマーク・サリングは2015年、児童ポルノ所持の疑いで逮捕され、その後2018年に35歳で自殺をし亡くなった。

このニュースは彼と一緒に働いていた人たちにショックを与えたが、スタッフや制作チームの中にはマークが他のキャストとは違うと思っている人もいたという。マークは他の俳優たちよりも静かで、しばしば一人で行動していたこともあり、「ちょっと変わった人」だと思う人もいたそうだ。

⑤出演者だけでなく、制作チームからも死者が

出演者の死が目立って取り上げられる「glee」だが、実は撮影クルーやスタッフからも死者が出ていたようだ。番組が続き、規模が大きくなるにつれ制作はますます難しくなり、スタッフにもストレスがたまるようになったという。ある人は「一生懸命働くことを期待されていた・・・それか辞めるかのどちらかだった」と振り返る。また別の人物は、クルーはほとんどの週で72時間から100時間働いていたと、激務であったことを告白した。

5つのシーズンを通して、ギャファー(照明チームの責任者)であったJ.A.バイアリーはこのドキュメンタリーで、自身の弟ミッチェルも撮影現場で働いていたが、シーズン6の始めに自らの命を絶ったと告白。J.A.バイアリーは弟の死を「あの番組のせいだ」と主張し、「なぜ番組を打ち切らなかったのか」と問いかけた。

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