ヘンリー王子が、アメリカやイギリスで展開する洋服の激安ショップを利用していたことを告白。これに対し店側がコメントを発したのだが、コメントの内容に注目が集まっている。
ヘンリー王子は1月10日に発売した自伝本「スペア(Spare)」の中で「毎日着るようなカジュアルな服を買いに、『TK Maxx』によく行っていた。特に年に1回のセールが大好きで、シーズンものではなくなったり、少し傷のあるようなGAPやJ.Crewがたくさんあった」とつづっている。
さらに「これだと思うものがあると、鏡の前で自分の胸や足に当ててみた。色やスタイルに迷うことはなかったし、更衣室にもいかなかった。見た目が良くて着心地がよさそうだったらカゴにいれる。もし迷ったら(ボディーガードの)ビリー・ザ・ロックに相談した。彼は副業で私のスタイリストになることを喜んでくれていた」と明かしたヘンリー王子。
「TK Maxx」とは、米最大級の激安洋服チェーン店「TJ Maxx」のイギリスでのショップ名。王族であるヘンリー王子が激安店で服を買うという、意外な事実が明らかとなった。
この内容に関し、TK Maxxの代理人はDaily Expressに対し「ヘンリー王子がTK Maxxを愛用してくれていてとてもうれしいです。しかし説明したいのは、私たちはセールはしないということ。その代わり私たちは一年中すばらしい品質のものをお得な価格で提供しています」と、王子が言った「セール」はやっていないと主張した。
これを見たネットユーザーは違和感を覚えたようだ。なぜならTJ MaxxとTK Maxxは頻繁(ひんぱん)に「セール」と書いた広告をうっているからだ。多くのユーザーがSNSに証拠写真を投稿している。
A TK Maxx spokesman has claimed the store doesn't do "sales", so Harry didn't buy clothes during a "sale" there. The claim is easily refuted – but why would TK Maxx speak out? Could it be related to their ongoing partnership with the Prince's Trust? #Spare #SparebyPrinceHarry pic.twitter.com/3DUm1btlUN
— Campaign to Abolish the Monarchy (@nomoremonarchs) January 12, 2023
さらにユーザーの中には、TK Maxxがヘンリー王子の本の中での発言を否定したのは、同社が「Prince’s Trust」とパートナーシップを組んでいるからではと推測する者もいる。「Prince’s Trust」とはチャールズ国王が47年前に立ち上げた慈善団体。貧困やメンタルヘルス問題などを抱える11歳~30歳の若者を支援する団体だ。
現在ロイヤルファミリーの裏話を「スペア(Spare)」の中で大暴露し、家族とは現在かなり複雑な関係となっているヘンリー王子。ユーザーの推測が正しければ、TK Maxxの立場的に、ヘンリー王子に感謝のコメントを出すことは難しかった可能性があるが、実際に王室の確執が関係しているかどうかは明らかではない。