ヘンリー王子とウィリアム皇太子の確執の発端は一本の「ソーセージ」だった?英国王室の元執事が、ヘンリー王子の幼少時代にまつわる切ないエピソードを明かしている。
ヘンリー王子は1月10日(火)、兄ウィリアム皇太子との身体的なケンカや、母ダイアナ元妃の死など、ロイヤルファミリーに関する様々な暴露話をつづった回顧録「Spare/スペア」を発表。同著はイギリスをはじめ、アメリカ、カナダでの発売初日に143万部を売り上げ、史上もっとも早く売れたノンフィクション本としてギネス記録を達成した。
本のタイトルとなった「スペア」とは、「予備の」「余分な」といった意味であり、チャールズ国王とダイアナ元妃の第二子として生まれたヘンリー王子の切ない立場を象徴する言葉だ。
最近、英The Mirrorのインタビューに応じた英国王室の元執事であるポール・バレル氏は、ヘンリー王子とウィリアム皇太子の確執は「ソーセージ」をめぐり始まった可能性があると主張。ある日の食事中、兄ウィリアムの方が提供されるソーセージが一本多いことに気がついたヘンリー王子は「どうして彼は三本で、僕は二本しかもらえないの?」と尋ねたという。
すると、彼らのナニーは「ウィリアムはあなたよりもお腹を満たす必要があるの。彼はいつか王様になるのだから」と回答したそうだ。当のヘンリー王子は、ナニーの返答に落ち込んだ様子ながらも何も言い返すことなくガマンしていたという。
バレル氏はこういった一連の出来事が兄弟間に初期の緊張をもたらしたと信じており、最近のヘンリー王子の行動は、常に“二番手”という環境で育ってきたことが原因だと考えているようだ。
「いま思えば、その頃から(2人の間には)緊張が垣間見えていたのだと思います」
なお、ヘンリー王子は著書「スペア」の中で「私はウィリアムに何かあったときのために生まれた。バックアップ、気ばらし、陽動、そして必要であればスペアパーツを提供するために生まれたのです。腎臓のスペアかもしれない。輸血か、骨髄(こつずい)か。この事実は私の人生が始まったときからすべて明確にされ、その後も定期的に事実として強化されてきた」とつづっている。もしかしたら、ヘンリー王子は幼少時からウィリアム皇太子に強い嫉妬心と劣等感を抱いていたのかもしれない。