第 79 回ヴェネツィア国際映画祭で《監督賞》《新⼈俳優賞》の2冠に輝いた『ボーンズ アンド オール』が、2 月17 日(⾦)に日本公開となる。
アカデミー賞《作品賞》《主演男優賞》など主要 4 部門にノミネートされ、《脚⾊賞》に輝いた『君の名前で僕を呼んで』(17)に続きティモシー・シャラメとルカ・グァダニーノ監督が再タッグを組んだ本作はヴェネツィア国際映画祭後もアカデミー賞の前哨戦に数えられるインディペンデント・スピリット賞やゴッサム賞でも複数の部門にノミネートされた禁断の純愛ホラー。社会の⽚隅で⽣きるマレンとリーが抱える秘密。それは⽣きるため本能的に⼈を喰べてしまうこと。その「謎」を解くための⼆⼈の逃避⾏、そして予想だにしない純愛のゆくえが、世界中で賛否を⽣んでいる問題作です。
今回解禁された《純愛ホラー編》は、米ハリウッド・レポーターが「ルカ・ダァダニーノ監督は、“⼈喰い”というホラーの題材を、アメリカを舞台にしたロードムービーとしてアプローチしました。単なる恐怖ではなく、愛と⼈⽣に対する⼈の必要性を問いかける作品」と評し、「2022年公開のホラー映画トップ10」(※2022年12月25日配信記事/1位はジョーダン・ピール監督の『NOPE ノープ』)の第2位に選出されたことを裏付けるような衝撃的な内容となっています。
マレンが、自分と同じ“⼈喰い”の青年リーと出会い、ダイナーで食事する場面で始まります。マレンが「なぜ私を誘ったの?」問うと「いい⼈っぽい」からとリーが微笑み、「(私は)いい⼈よ」という彼女に⼤きく頷き、「俺はどう?」と尋ねます。この場面の撮影現場で主演の⼆⼈に「天才的だ。すばらしい」と声をかけたルカ・グァダニーノ監督が、「『ボーンズ アンド オール』は愛の不可能性を描く映画だ。居場所を探すことも描く」とコメントし、社会の⽚隅で⽣きる⼆⼈の出会いの場面がインサートされます。主演&製作のティモシー・シャラメは、「よそ者であるふたりに共感できると思う。マレンは世間知らずで、自分とは何かを模索している」と、“⼈喰い”という宿命を背負った⼆⼈が惹かれ合い、居場所を捜す旅を続ける姿は、孤独感を抱える現代の若者の心にも響くはずだと言います。
「誰も傷つけたくない」と願うマレンに、「ルールはそれぞれ、僕と君は違う。喰わなきゃ⽣きていけないんだ」とリーは語気を荒げます。「自分らしく⽣きる方法をリーが知っていると感じている」というマレン役のテイラー・ラッセルの言葉を受けてティモシーが続けます。リーは「マレンに自分を変えず、受け入れるよう促す。持つべきではない重荷を背負っている⼈もいる。これは一緒にいても安全ではないけれど、お互いに癒やされ、深く愛し合う⼆⼈の映画だ」と、ホラーの枠を超えて“純愛”を描く本作の魅力に言及します。
“⼈喰い”、それが逃れられない宿命だとしても決して許されることではありません。この禁断のテーマに挑んだルカ・グァダニーノ監督は、「⼆⼈が直面する不可能性は、私たちを形作る可能性を反映したものだ」と言います。旅の途中、高原で⼆⼈が言葉を交わすシーンでは、葛藤を続けるリーの瞳には⼤粒の涙が溢れます。テイラーは「嫌な面も含めてその⼈のすべてを知って、ありのままを愛すことは、稀だと思う」と⼆⼈のピュアな愛についてコメントを寄せています。
《純愛ホラー編》のラストは急展開を見せます。凶暴な表情で⼈に襲いかかるリーの姿に、「何をしたの?」とマレンが問うと、「食い尽くしてやった。気分最高だった」とリーが呟き、倒した相手を見下ろす彼の姿をとらえて結ばれます。「⼈を傷つけたくない」と願うマレンと、「喰わなきゃ⽣きていけないんだ」と叫ぶリー。禁断の宿命を背負った⼆⼈の愛の旅路には、どんな結末が待ち受けているのか。そして、R18作品で輝くティモシーの衝撃的な姿も必見です。
『ボーンズ アンド オール』
■監督:ルカ・グァダニーノ 『君の名前で僕を呼んで』 『サスペリア』
■出演:ティモシー・シャラメ 『DUNE/デューン 砂の惑星』 『君の名前で僕を呼んで』 、テイラー・ラッセル 『WAVES/ウェイブス』
マーク・ライランス 『ブリッジ・オブ・スパイ』 『ダンケルク』
■公式サイト:Bonesandall.jp ■Twiiter:ワーナー・ブラザース公式:@warnerjp ■ハッシュタグ:ボーンズアンドオール
© 2022 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.
■映倫区分:R18+