チャールズ国王が、以前性的虐待で訴えられていたアンドルー王子に対し、バッキンガム宮殿を含む王族の居住地へ立ち入る権利を取り上げたという。
今回王室関係者はET誌に対し、「チャールズ国王は、以前よりアンドルー王子が使用していた王室の豪華な居住地やオフィスを使用する権限を、アンドルー王子から取り除いた」と証言。またこの関係者は、アンドルー王子が王室の職務から身を引いてから今回の権限はく奪までこんなにも時間がかかったことは「衝撃的」だと語っている。
故エリザベス女王とフィリップ殿下の第二子であるアンドルー王子は、チャールズ国王にとっては実の兄となる。国王はそんなアンドルー王子を王室から実質「追い出す」決断をしたとメディアが報道している。
しかしこの「権限はく奪」の報道にもかかわらず、ET誌によるとまだアンドルー王子は元妻のサラ・ファーガソンと共に今でもウィンザー城近くの「ロイヤル・ロッジ」に住んでいるという。少なくともいまのところ、アンドルー王子たちをここから強制的に追い出すという計画はないとのことだ。
今後、彼のセキュリティがどのように扱われるかは不明である。
アンドルー王子は昨年8月、2001年に当時17歳だったヴァージニア・ジュフリーさんに対し複数回にわたり性的虐待を行ったとして訴えられていた。アンドルー王子は当時児童売春をあっせんしていた大富豪ジェフリー・エプスタインとつながりがあり、性的虐待はジェフリー・エプスタインの自宅や所有地で行われたとされている。
一方、アンドルー王子はこの疑惑を全面的に否定していた。しかし母親であるエリザベス女王は昨年1月、王子の軍での肩書き、王室での役職を返上させることを発表。裁判には「民間人」として対応するとしていた。
この件は双方の和解という形で昨年2月に決着がついている。ヴァージニアさん側の弁護人によれば、アンドルー王子は被害者の権利をサポートをしているヴァージニアさんの慈善団体に相当額を寄付したという。