NASAが公開した火星の一部を撮影した映像に注目が集まっている。
NASAが開発した火星探査機「NASAのマーズ・リコネッサンス・オービター」には、高解像度撮像装置「HiRISE(The High-Resolution Imaging Science Experiment)」が搭載されており、2005年の打ち上げから17年間にわたってこの星を撮影した高解像度写真を送り続けている。
そして12月12日、HiRISEが撮影したとされる映像が公開されたのだが、ここに映っている風景に、ネット上ではさまざまなコメントが寄せられている。
HiPOD: A Bear on Mars?
This feature looks a bit like a bear’s face. What is it really?
More: https://t.co/MpLQBg38ur
NASA/JPL-Caltech/UArizona#Mars #science #NASA https://t.co/2WUNquTUZH pic.twitter.com/1k2ZnLcJ5o
— HiRISE: Beautiful Mars (NASA) (@HiRISE) January 25, 2023
この映像に写っていたのは、V字型の崩壊した山のようなものに、2つのクレーター、そしてこれらをぐるりと囲むように丸く入った亀裂。真上から見ると、山の部分が鼻、クレーターが目、亀裂が頭のようになり、まるで「動物の顔」のように見えるのだ。
この映像が公開されるやいなや、ネット上では一時期話題となった柴犬をモチーフとしたインターネットミーム「ドージ」ではないかという声から始まり、「フクロウの顔」や「オカカミ」、イギリスの人気キャラクター「くまのパディントン」などと推測する声が上がり、大喜利状態となっている。
なお、HiRISEの研究者は、偶然にも円形の亀裂が入っていることについて、「円形の割れ目模様は、埋もれた衝突クレーターの上に堆積物が残った結果かもしれない」と語った。
HiRISEは「人間と同じ可視光線で活動するが、望遠レンズにより、これまでの惑星探査ミッションではできなかった解像度の画像を生成することができる」とされている。
HiRISEの導入により、研究者たちは火星に存在する1メートルサイズの物体を区別できるようになり、これまでよりも火星全体の表面構造を詳しく調査することができるようになったという。