アレック・ボールドウィンが、現地時間1月31日(火)、正式に起訴されたことがわかった。
2021年10月、俳優アレック・ボールドウィンが主演を務める映画『Rust(原題)』の撮影現場にて、アレックが持っていた小道具の拳銃が何かしらの原因により暴発。それにより、撮影監督のハリナ・ハッチンスが命を落とし、監督のジョエル・ソウザが負傷した。拳銃には本来ではあり得ないはずの実弾がこめられていた。
事件から1年以上経過した先日、アレックが過失致死容疑2件で起訴されることが決定した。また、銃器管理担当だったハンナ・グティエレス=リードも同様に起訴された。
米TMZによると、告発文書には、検事局はアレックは兵器係が立ち会い、銃が安全であることを確認すべきであり、アレックはそれを知っていたにもかかわらず、武器を使うことを許可する権限のない、アシスタントディレクターに頼ったと述べられているという。
また、Deadlineが報じたところによると、有罪判決が下された場合、2件の容疑はいずれも第4級の重罪となり、最長18カ月の禁固刑と5,000ドル(約65万円)の罰金が課せられるという。また銃器の使用に関する事件であることから、「強制的刑罰」も加わり、5年間の服役が義務付けられる可能性もあるという。
ニューメキシコ州サンタフェ郡の検事メアリー・カーマック=アルトワイズは今月初めに発表した声明にて、「ニューメキシコ州の法律と証拠を徹底的に検証した結果、アレック・ボールドウィンと『Rust』撮影スタッフは刑事告発に相当すると判断しました」とし、「私の監視の下では、だれも法の上に立つことはできず、だれもが正義を享受するに値するのです」と述べている。
なお、アレックは事件発生以降、一貫して「引き金は引いていない」と主張。しかしFBI側は、「引き金を引かない限り、拳銃が発砲されることはない」との調査結果を公表しており、両者の主張は真っ向から対立している。