米カリフォルニア州・ロサンゼルス郡に暮らす男性が、3歳の息子に対して取った行動に称賛の声が集まっている。
米TODAYによると、カリフォルニアに暮らすクリスチャン・シアロードさんという男性がTikTokに一本の動画を投稿。その中で、3歳の息子アシュトンが先生から学校で「ネイルを塗るのは女の子だけ」と言われ、動揺しながら帰ってきたことを明かした。
@mr.shearhod♬ Pretty Girls Walk – Big Boss Vette
その話を息子から聞いたシアロードさんは「だから今日は彼をネイルショップに連れて行くんだ!」と発言。動画には、ウェスト・ハリウッドにあるネイルサロンを訪れたアシュトンくんが、マニキュアとペディキュアの施術を受ける前「ピンクがいい!」とうれしそうにほほえむ姿や実際に施術を受ける姿も収められている。
実は自身も教師として働いているシアロードさんによれば、アシュトンくんが最初にネイルに興味を示したのは2歳前後のことだったという。「それ以来、僕らは一緒にネイルを塗りはじめたんだ」とシアロードさんは語っている。
シアロードさんはまた、アシュトンくんには「厳格なジェンダー規範(※)」に縛られることなく、子供時代を楽しんでほしいと思っているそうで、この翌日、アシュトンくんが通う園の先生に、「アシュトンにそういったことを言わないで、彼の好きなことを好きなようにやらせてあげてもらえますか」とお願いしたそうだ。
※男だからこうあるべき、女だからこうあるべき、といった考え
この動画は現時点までに400万回以上再生されており、14,000人以上のユーザーがコメントを投稿。その大半は親子への応援コメントであったが、その一方で、「彼(アシュトン)はゲイなの?」といったネガティブなコメントもあったという。
応援コメントの一部↓↓↓
「ひとりの教師として、とても申し訳なく思います。私は常に、自分の生徒たちに『男の子』や『女の子』のものはないと言っています」
「私は女の子で車を修理する仕事をしています。私の義理の兄はピンク色が大好きです。私の息子は爪をみがくのが大好き。地球はまだ正しい方にまわっている」
米TODAYによれば、トランスジェンダーの女性と交際しているシアロードさんは、TikTokに自身の生活に関する動画を積極的に投稿。動画では、交際についても公にしていることから、トランスフォビア(トランスジェンダー嫌悪)の人々から「お前はゲイだ。自殺しろ」といった意見を受けることも少なくないという。
そのような暴言を受けても、シアロードさんはTikTokをやめるつもりはないようだ。
「僕は、フィルタリングなしに学生たちが自分らしくいたいと思えるようインスパイアしたいだけなんだ」