女優のジェナ・オルテガが、主演作「ウェンズデー」のスケジュールが過酷すぎて大泣きしたと明かした。
ネットフリックスの人気ドラマ「ウェンズデー」は、1990年代に大ヒットした映画『アダムス・ファミリー』シリーズに登場する、頭脳明晰(めいせき)で皮肉屋の、アダムス家の長女ウェンズデーの学園生活を追ったスピンオフドラマだ。同シリーズは、奇才ティム・バートンが監督を務めている。
2022年の11月に配信が開始されるとたちまち話題となり、配信の初週で世界83ヶ国で1位を記録し、93ヶ国でトップ10入りをはたした。また、5,000万世帯以上で視聴され、視聴時間は3億4,123万時間を記録。「ネットフリックスの英語シリーズ作品として、1週間における最多視聴時間」の新記録を達成し、これまでこの記録を保持していた「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のシーズン4の記録を抜いたことも大きな話題となった。
【動画】『ウェンズデー』ティーザー予告編 – Netflix
そんな絶好調の「ウェンズデー」だが、その舞台裏で、主演のジェナ・オルテガのスケジュールは過酷なものだったという。
ジェナはウェンズデーの役作りのためにフェンシングとチェロのレッスンを受けていたが、そのスケジュールは彼女に負担をかけたという。また、撮影中に新型コロナウイルスに感染したこともあった。
米Variety誌のQ&Aの中でジェナは「2時間前に撮影現場に来て、12時間から14時間働いて、家に帰って、Zoomでいろんなレッスンでも受けたの。アパートに行くと、チェロの先生がもう待ってたこともあったわ。そして週末、その週の6日目に撮影がなければ、『わかった、じゃあ、その日にレッスンを受けよう』という感じで、つねに動きつづけていたの」と、その過酷なスケジュールの内容を明かした。
特に、「Paint it Black」を演奏するチェロのシークエンスは大変だったそう。ジェナは海外で撮影を行っていたため先生を変えなければならなかったほか、この曲は2本のチェロを使って演奏しなければいけないものの、結局1本でやったという。
「一睡もできなかった。髪も抜いたわ。私はFaceTime(テレビ電話)でヒステリックに泣いて、そういうことが本当にたくさんあったし、父がその電話に出てくれたの」と、メンタルに影響していたことを明かした。
しかし、監督兼プロデューサーのティム・バートンは、「心配しないで、君はがんばっているし、とてもいいものになる」と、ジェナを安心させてくれたという。
また、撮影が進むにつれ、ジェナは「ウェンズデーがほとんどすべてのシーンに登場するので、時間が足りなくなり始めた」と語り、「手を入れる時間がない場合は、スタントダブル(替え玉)を使ったり、チェロの替え玉を使うこともあったけど、私の顔が見えた方がより信ぴょう性が増すし、自分自身を使えるようにしたかったから、できるだけ準備万端にしておくことに固執したわ」と、プロ根性でなんとか撮影を乗り越えたことを明かした。