スティーヴン・スピルバーグが、あの世界的大ヒット ファンタジーシリーズの監督オファーを蹴っていたことがわかった。
『ジュラシック・パーク』や『インディ・ジョーンズ』など数々の名作を世に送り出してきた大物映画監督のスティーヴン・スピルバーグはこのたび、同じく映画監督のS・S・ラージャマウリとの対談の中で、『ハリー・ポッター』シリーズの劇場版第一作の監督オファーを断っていたことを明らかにした。
そのうらには、プライベートを大切にしたいという強い思いがあったようだ。
スピルバーグは、「当時、妻のケイト(・キャプショー)と私は家庭を築き、子供も生まれたところだった。もしオファーを受ければ、4、5ヶ月間、別の国に滞在しなければならないから、毎日家族に会うことはできない。ぼくにとって胸が引き裂かれるような選択になることはまちがいなかった」と語っている。
さらに「作らないことにした映画もいくつかあったよ」と打ち明けたスピルバーグは、「『ハリー・ポッター』の第一作を断ったのは、制作にかかる1年半という時間を、家族、そしてどんどん成長していく幼い子供たちと過ごすためだ。だからすばらしいシリーズを犠牲にした。家族と一緒にいるという選択をしたこと自体には、いま振り返っても後悔はないのだけれどね」と付け加えた。
【動画】An Exclusive Conversation of Steven Spielberg & S S Rajamouli | The Fabelmans In Cinemas Now(『ハリー・ポッター』を断った話は10分あたり〜)
またスピルバーグは、作品を作り上げるうえでの家族の大切さについても語っており、『シンドラーのリスト』(1993年)を製作した際には、家族全員で撮影地であるポーランドの都市クラクフに引っ越していたことを明かしている。
なお、『ハリー・ポッター』シリーズの第一作『ハリー・ポッターと賢者の石』は『ホーム・アローン』などで知られるクリス・コロンバスが監督をつとめ、2001年に公開された。
【動画】映画『ハリー・ポッターと賢者の石』20周年記念予告
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