映画『ダイ・ハード』シリーズをはじめとする、数々のアクション映画への出演で知られている俳優のブルース・ウィリス(67)が、認知症と診断されたと家族が発表した。
ブルース・ウィリスの家族は2月16日、「Association for Frontotemporal Degeneration」のウェブサイトにて声明文を発表。そこで「2022年の春、ブルースが失語症だと診断されたと発表して以降、彼の症状が進行し、今回さらに詳しい病名がでました。前頭側頭型認知症(FTD)です。残念ながら、ブルースとコミュニケーションをとることが難しいというのは、彼の病気の症状のひとつにすぎません。とても痛々しいですが、ついに病名が明らかになり一安心もしています」と、彼が認知症だと診断されたと発表した。
「FTDは、私たちの多くが聞いたこともないような残酷な病気で、誰もがかかる可能性があるものです。60歳以下の人々にとって、FTDは最も多い認知症であり、診断を受けるまで何年もかかります。なので私たちが知っている以上にFTDをかかえている人は多いと思われます。現在この病気に対する治療法はありませんが、私たちはこの現実が将来的に変わることを望んでいます。ブルースの病状が進むにつれ、メディアの注目が集まり、より多くの認識と研究が必要なこの病気に光があたることを願っています」
前頭側頭型認知症の原因は不明だが、発症することで人格が変化したり、社会性に欠けた行動や、衝動的な行動、周囲に対して無関心であるかのような行動を取ったりする場合があるという。
2022年3月30日、ブルースの妻エマ・ヘミング、元妻デミ・ムーア、そして彼女らの5人の子供たち(ルーマー、スカウト、タルーラ、マーベル、エブリン)はインスタグラムを通じて、ブルースが失語症であること、それが原因で俳優業を引退することを発表し、世間に衝撃を与えた。
当時関係者はET誌に対し「彼の最後のいくつかの映画では、イヤホンを着けて、誰かが彼のセリフを読まなければならなかった。なぜなら、彼はセリフを覚えることができない状況にまで達していたのです」と、ブルースの健康状態はしばらく前から悪化していたと明かしていた。
今回ブルースが認知症だと発表したデミ・ムーアのインスタグラムには、「シェアしてくれてありがとう。愛を送ります」といったサポートの言葉や、「私の亡くなった妻もFTDをわずらっていました。とても大変ですが、すばらしい家族がいるブルースは恵まれていますね」などと、同じ病気を家族に持つ人々も多くコメントしている。