イギリス王室のウィリアム皇太子とキャサリン妃が、今月初め、正式に称号を授与された。
かつての君主であったエリザベス女王が亡くなったのは昨年9月のこと。すぐに長男のチャールズ皇太子(当時)が国王に即位したが、ウィリアム皇太子夫妻が正式に称号を授与されるまでに数ヶ月の時間を要したのには、どのような理由があったのだろうか。
政府広報の「The Gazette」は2月24日(金)、ウィリアム皇太子が2月13日(月)付で「コーンウォール公爵、ロスシー公、ケンブリッジ公、キャリック伯爵、ストラサーン伯爵、レンフルー男爵、キャリクファーガス男爵」など、複数の称号が授与されたことを発表した。この称号授与には国王の特許状の承認など、さまざまな手続きが必要なことから、ここまで時間がかかったと見られている。
なお、ウィリアム皇太子夫妻のSNSアカウントは、昨年女王が亡くなった直後に新しい称号である「コーンウォール公爵夫妻・ケンブリッジ公爵夫妻」に変更されている。コーンウォール公爵の称号は通常、君主の長男が持つものとされている。
また、「ストラサーン伯爵」と「ストラサーン伯爵夫人」の称号は夫妻のスコットランドでの呼び名で、2011年に2人が結婚した際、当時のエリザベス女王によって与えられた。
なお、チャールズ国王は5月6日に行われる戴冠式で正式に君主となる。
BBCの元特派員ジェニー・ボンド氏は先月のインタビューでこの戴冠式について、「長年の伝統と華やかさに根ざしながら、今日の君主の役割を反映し、未来に目を向ける式典になるでしょう」と語り、大きなイベントになることはまちがいないとした上で、「国賓の参列者という点で見れば、女王の葬儀より大きなものになるかもしれない」と付け加えている。
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