仏パリのファッション・ウィークへの参加経験もある香港の人気女性モデル、アビー・チョイさん(享年28)の頭が、深鍋から発見された。
英The Telegraphによると、警察は2月26日(現地時間)、国際的に活躍するトップモデルの“行方不明”となっていた“肋骨数本と頭部”が大きなスープ鍋の中から発見され、この事件に関わったとされる義理の家族2名を殺人罪で起訴したことを発表した。
アビーさんの消息がわからなくなったのは、先週火曜日のこと。それから3日後、バラバラに切断されたアビーさんの脚が仮設の肉屋の作業場の冷蔵庫の中から発見されたが、当時、頭や胴体、手は見つかっていなかった。
警察が今回殺人罪で起訴したのは、アビーさんの元夫アレックス・クォンの父と兄の2名。また、元夫の母も司法妨害の罪に問われている。31歳から65歳の3人の容疑者は月曜日に出廷したという。
なお、アレックス・クォンは、25日の午後に逮捕されたが、起訴はされていない。
警察は、中国大陸の国境からさほど離れていない香港郊外にある大埔(だいほ)にある3階建てのアパートの1階部分でアビーさんの身分証明書とクレジットカードを発見。アラン・チャン警視によると、この家は数週間前にアビーさんの義父が借りていたものだったという。
「人間の体を切断するために使用される道具がアパートで見つかった。肉挽き器やチェーンソー、長いレインコート、手袋、マスクなどが含まれている」と、アラン・チャン警視は述べている。
28歳という若さで無残にも殺害されたアビーさんは、元夫とその家族と、金銭的な問題に巻き込まれていたという。“彼女の金融資産の扱い方は「何人かの人」を不幸にした”とチャン警視は付け加えた。
なお、アビーさんは、元夫との間に2人の子供をもうけており、現在子供たちは彼女の母親が面倒を見ていると伝えられている。
アビーさんは今月、モナコのファッション誌の表紙に登場。また、ElleやVogue、Harper’s Bazaarなどの雑誌にも登場したほか、パリのファッション・ウィークの常連だったという。10万人以上のフォロワーがいる彼女のインスタグラムには、追悼の言葉が続々と寄せられている。