ユナイテッド航空の動画に出演し有名となった、トランスジェンダーの客室乗務員の女性が、亡くなったことがわかった。25歳だった。
亡くなったのは、2020年にユナイテッド航空が製作した「国際トランスジェンダー認知の日」の動画に登場し、自身のストーリーを公開していたケイリー・スコットさんで、3月20日(月)、コロラド州の自宅で亡くなっているところが発見された。
【動画】ケイリー・スコットさんが出演したユナイテッド航空の動画
この日の午前2時半ごろ、ケイリー・スコットさんは自身のインスタグラムを更新し、人生を終わらせるつもりであることを告白していた。
投稿の中でスコットさんは、「最後の呼吸をして、生きているこの地球から去るいま、がっかりさせてしまったみんなに謝罪したいと思います。より良い人になれなくて、本当にごめんなさい」と切り出すと、「愛する人たちへ、もっと強くなれなくてごめんなさい。私に全てをささげてくれたみなさん、私の努力がむくわれなくて、本当に申し訳ありません」と何度も謝罪の言葉をつづった。
We mourn the loss of Kayleigh Scott. On Monday morning at 2:28 am, she posted to Facebook and Instagram: “As I take my final breaths and exit this living earth, I would like to apologize to everyone I let down. I am so sorry I could not be better.” pic.twitter.com/UXW5ZIumIN
— Rainbow Youth Project USA (@RainbowYouthUSA) March 23, 2023
さらに「私がこの世を去ることは、みなさんのせいではありません。私が自分自身をより良く変えることができなかった結果であることをご理解ください」とつづったスコットさんは、「アシュリー、シンシア、レジーヌ、ソフィアへ。本当にごめんなさい。私たちが共有した良い思い出の中で、私をおぼえておいてほしい。あなたたちのせいじゃない。また、向こうの世界で会いましょう」と付け加えた。
訃報を受けユナイテッド航空の担当者は、「ケイリー・スコットさんの訃報に接し、信じられないほどの悲しみの中にいます。彼女の家族、友人、同僚に深い哀悼の意を表します」と述べている。
スコットさんの死に関しては、現在デンバー警察が調査中で、死因の最終的な判断はデンバー検死局によっておこなわれる。