人気ドラマ「フルハウス」のジェシー役で知られる俳優のジョン・ステイモス(59)は当初、オルセン姉妹(ミシェル役)との共演をイヤがっていたようだ。
「フルハウス」(1987-1995)は、サンフランシスコに住むシングルファーザーのダニーが、親友のジョーイ、義弟のジェシーの力を借りながら、ひとつ屋根の下で3人の娘たちを育てあげるコメディドラマ。ドタバタながらも心温まるストーリーが共感を呼び、8シーズンに渡って全米で放送された。
中でも、ファンの支持を集めたのが、ジェシーおいたんと3女ミシェルの絆だ。同シリーズにてバツグンのケミストリーを見せていた2人だが、シーズン4の20話で、妻ベッキーの家に暮らすことになったジェシーは、タナー家を去ることに。一緒の家に住めなくなること、何よりお互いを寂しく思う2人の姿は、視聴者の涙を誘った。
【動画】ミシェルにメロメロな3人のパパ!「フルハウス」
いまでも仲が良いことで知られる「フルハウス」ファミリーだが、ジョンは意外な理由で、2人1役でミシェルを演じた双子のメアリー=ケイト・オルセン&アシュレー・オルセン(ともに36歳)をクビにしようとしていたという。
2015年1月、米Lifetime局は「フルハウス」をテーマにした非公式のテレビ映画「The Unauthorized Full House Story(原題)」を放送。この中で、“ジョン・ステイモス役”を演じた俳優ジャスティン・ガストンが、ミシェル役にオルセン姉妹がふさわしくないためクビにするようプロデューサーに説得するシーンがあったという。
当時、ジョンは米Entertainment Weeklyに対し「オルセン姉妹が良く泣いたというのは、ある意味で事実だね」と先述のシーンを認めている。オルセン姉妹が泣くことで撮影するのがとても難しかったことを明かしたジョンは、“彼女たちを出してくれ”とのジェスチャーをし、オルセン姉妹を降板させるよう訴えたのだとか。
ジョンの懇願もあって、その後プロデューサーはオルセン姉妹の代わりに赤毛の子たちを連れてきたというが、オルセン姉妹以上にうまくいかなかったのだそう。
「(プロデューサーは)オーライ、オルセン姉妹を戻そう、という感じだった。そういう話さ」
この結果、やはりミシェル役はオルセン姉妹が演じることに。「フルハウス」の娘たちを主人公にした続編「フラーハウス」(2016-2020)には一切出演しなかったオルセン姉妹だが、ダニー役のボブ・サゲット(享年65)が昨年急逝した際には、葬儀に参列したことをジョンが認めている。
【動画】「フラーハウス」冒頭5分映像
ジョンは2022年1月に行ったインスタグラムの生配信の中で、「(「フルハウス」のキャストは)本当にオルセン姉妹と連絡を取っていなくて、僕は長年会っていなかった。彼女たちは(葬儀に)来てくれて、愛情深く、親切だった。彼女たちは明らかに僕らを恋しがっていて、僕らも彼女たちを明らかに恋しがっていた」と語っている。