ジェニファー・アニストンは、「笑い」が時代とともに変化していると感じているようだ。
ジェニファー・アニストンといえば、1994年から2004年にかけて放送され、社会現象を巻き起こすほどにヒットしたコメディドラマ「フレンズ」で主要キャストの1人レイチェルを演じ、一躍世界的スターとなった。
そんなジェニファーは、「フレンズ」が放送されていた時代と現代では、「笑い」の受け取られ方が変わっていると感じているという。
このたびAFPの取材に応じたジェニファーは、「『フレンズ』の内容を振り返ってみると、不快に感じる世代、子供たちがいるのも事実」とし、「意図したものでないものもあれば、よく考えるべきだったものもあるけれど、当時はいまほど敏感ではなかったと思う」と続けた。
さらに、「コメディが進化したことで、エンターテイナーが大変な思いをすることもある」と述べたジェニファーは、「コメディのすばらしさは、自分自身をネタにしたり、他人をネタにすることだから。昔は、気むずかしい人をネタにして笑いを取ることができた。そうすることで人々がいかにバカげているかを教育することにつながっていた。でもいまは、それが許されない」と、人をイジる笑いが批判されがちな昨今の風潮を疑問視した。
その上でジェニファーは、「だれにだって、笑いは必要!世界にはユーモアが必要なの!私たちはあまり深刻に考えすぎないほうがいい。特にアメリカでは。みんな、あまりに分断されすぎてる」と訴えている。
なお「フレンズ」には、主要キャラクターの1人であるチャンドラーの父親として、トランスジェンダーで男性から女性になったヘレナという人物が登場する。
ヘレナ役を演じた女優のキャスリーン・ターナーは今年1月、The Guardian誌に対し、「トランスパーソンやドラァグクイーンをキャスティングすることは、考えられなかった。だれかから役をうばっているということに、当時は考えがおよばなかったの」と明かしていた。
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