「経済的に自立する」としてイギリス王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃は、実際にはどれほど働いているのだろうか。
2020年1月、イギリス王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃は、「新しい慈善団体の立ち上げを含む次のチャプターに集中する」と声高に宣言した。
こうして設立されたのが、慈善団体「アーチウェル財団」だ。しかし、同財団が最近公開した税務文書によると、2021年に夫妻が慈善事業に従事したのは、週にわずか1時間程度だったことが明らかになったのだ。
このたび公開された文書には、同団体が2人の資産家から合計1,300万ドル(約17億1800万円)強の資金を集め、そのうち1,000万ドル(約13億2200万円)が非常に寛大な個人からの寄付であることも記されている。一方、一般からの寄付は約4,500ドル(約60万円)にとどまっているという。
The Post紙の取材に対し、アーチウェル財団の担当者はコメントを控えたものの、ある情報筋は「ヘンリー王子とメーガン妃が『ほとんど活動していない』という報道と、公開された税務文書を照らし合わせる限り、2人が慈善事業に従事しているという全体像を描くことはできない」と語っている。
なお、アーチウェル財団自体は、寄付金の中から難民支援団体に300万ドル(約4億円)もの助成金を支出したり、新型コロナウィルスのワクチンを世界中に平等に分配するための取り組みを行っている。
また、ヘンリー王子夫妻は同財団から給与を受け取っていないものの、CEOのジェームズ・ホルト氏を含む3人のスタッフには合計で16万3085ドル(約2160万円)の給与が支払われているようだ。
チャリティーの部分では勤務実績が不透明なヘンリー王子夫妻だが、ネットフリックスと1億ドル(約131億3100万円)もの巨額契約を結ぶなど独自の活動も行っており、経済的に困るようなことはすぐにはなさそうだ。