超貴重な「遊戯王」のカードがeBayを通じてオークションにかけられることになり、話題となっている。
このほど、超貴重な「遊戯王」のカードを出品することを決めたのは、タイラー・グレッスルさん。タイラーさんは18年もの間、このカードを大事にしてきたというが、ついにカードを手放すことを決意したという。
「タイラー・ザ・グレート・ウォリアー」という名のカードは、当時、きわめて珍しい肝臓がんを患っていたタイラーさんのために、「メイク・ア・ウィッシュ(難病と闘う子供の夢の手伝いをする団体)」を通じて、2005年に作られたもので、世界に一枚しか存在しない稀少価値の高いカードだという。
YouTubeに公開されたミニドキュメンタリーの中で、タイラーさんは14歳のとき、「アメリカ国内で200例しか報告されていない稀な肝臓がん」だと診断されたと告白。当初は「メイク・ア・ウィッシュ」を通じて、ポルシェがほしいと思っていたのだとか。
【動画】The Rarest Yu-Gi-Oh! Card in History: The Story of Tyler the Great Warrior
当時、運転できる年齢ではなかったため、ポルシェをあきらめたタイラーさん。そんな彼が次にほしかったのは、「遊戯王」のカードであった。すると「メイク・ア・ウィッシュ」は、当時「遊戯王」に夢中であったタイラーさんと彼の両親をニューヨークまで連れていき、「遊☆戯☆王」の作者である高橋和希氏(享年60)やアートデザイナー、声優陣らを紹介してくれたという。
18年間も大事にしてきたカスタムメイドの「遊戯王」カードをなぜ今になって売ろうと思ったのか。その理由についてタイラーさんは、“家庭を築き、自分のビジネスを運営するため”だとしている。
「僕は長い間、カードを大切にしてきたし、ほかの人にも大切にしてもらうことができたらいいなって思っている。…それか、そのカードの真の価値やその創作に関わるすべての歴史を知っている人に渡したいね」
Kotakuによると、これほどまでに希少なカードが出品された経験がないため、オークション主催者はこの「タイラー・ザ・グレート・ウォリアー」カードがいくらで落札されるのか予想がつかないという。なお、タイラーさんは以前、カードを売ってほしいと話を持ちかけられたことがあると言い、そのとき、購入予定者が提示した額は7万5,000ドル(約990万円)を優に超えていたとか。
「タイラー・ザ・グレート・ウォリアー」カードは、eBayで今月末にオークションにかけられる予定だ。