ドナルド・トランプ元米大統領は、もしすべての罪で有罪となった場合、かなり長期の懲役刑が課されることになるようだ。
4月5日(火)、大統領選前のスキャンダルもみ消しなど34の罪に問われているドナルド・トランプ元米大統領がニューヨークの裁判所に出廷した。
Indictment unsealed: Trump faces 34 felony counts, carrying 136 year max sentence https://t.co/elqA2SENtK pic.twitter.com/hq7VM0Xafx
— New York Post (@nypost) April 4, 2023
罪状認否後に公開された文書には、「被告人ドナルド・J・トランプは、2016年の大統領選挙中に、投票権を持つ人々に自身にとって有害な情報が流れるのを防ぐべく犯罪行為に手を染め、さらにそれを隠すためにビジネス記録を繰り返し改ざんした。被告と数名の人物がこの行為に合意しており、当事者となった2名は違法行為であったことを認めている」と記されている。
トランプ氏の容疑は、2016年のアメリカ大統領選挙の際、不倫を告発したポルノ女優のストーミー・ダニエルズと、そのほか2人の女性に多額の口止め料を支払ったうえ、その支払いを隠すためビジネス記録を改ざんしたというもの。合計すると34もの罪になる。
「Deadline」紙が報じたところによると、トランプ氏が直面している罪はE級重罪にあたり、それぞれ最高4年の懲役刑が課されることになるという。もしすべての訴因で有罪となった場合、最大136年もの懲役刑に処されることになるのだ。
一方、初犯であることから、もし有罪になったとしてもすぐさま刑務所に入ることはないと見ているメディアもあるようだ。
なお現時点で、トランプ氏はすべての罪において無罪を主張している。
この日の罪状認否は約1時間にわたった。終了後ただちに空港へ移動したトランプ氏は、自家用ジェットでフロリダ州の自宅「マール・ア・ラゴ」に戻り、支援者に対して演説を行っている。