4月21日金曜日より、Prime Videoにて独占配信開始となるサイコスリラー『戦慄の絆』。アカデミー賞受賞俳優で、近年でも『女王陛下のお気に入り』や『ブラック・ウィドウ』などで印象深い演技を見せるレイチェル・ワイズが双子の産婦人科を演じる本作は、1988年のデヴィッド・クローネンバーグ監督の映画版を現代風にアレンジしたもの。
tvgrooveは本作配信に先駆け、ジェニファー・イーリー(『ゼロ・ダーク・サーティ』)とエミリー・ミード(『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』)に独占インタビューを決行。オリジナル版には登場しない新キャラクターを演じた2人の役獲得までの経緯や、レイチェル・ワイズとの共演について伺ってきた。
ーー本作は、女性にとてつもなく影響を与える作品だなと思いました。まずは、脚本を初めて読んだときの感想をお聞かせください。
ジェニファー・イーリー(以下、ジェニファー):脚本はスマートでとてもおもしろく、とにかくセクシーで、今まで見たことのないようなところに女性キャラクターが行けるような気がしたわ。確かに、ひとつのショーで、こんなにたくさんの女性がそのようなところに行けることはないからね。
エミリー・ミード(以下、エミリー):私はこの作品にとても興奮したわ。読んでいてとても疲れるのか、読んでいてとても元気がでるのか、私の中で「脚本」というものがどのようなものか、いつもわかっているような気がするの。ジェニファーが言ったように、いい人、悪い人、醜い人、美しい人、その中間の人など、多方面な女性キャラクターをもっと見たいと思っていたから、(脚本を)読んでいてとても元気がでた。それはとても稀なこと。私はいつも“女性のレイヤー”を女性にもたらしたいって思っているの。なぜなら、私たちはよく、ただただスウィートでソフトな生き物でなければならないから。そうではないのにね(笑)。
ーー演じられている役柄をゲットした経緯はなんでしたか?心境はいかがでしたか?
ジェニファー:そうね・・とても感激した! レベッカを演じるのが大好きなの。本当にすばらしいキャラクターを、本当にすばらしい脚本で演じていると、私は演劇俳優だから「これはとってもいい、とてもすばらしい!」って思う。何事も、何度も繰り返すことによってより良くなっていくものだから。
エミリー:とても興奮した。今までにやったことのないことをやりたいって思っていたの。でもパンデミックの影響で、一時期はなかなか見つからなかった。だから、これが実現した時は、本当に運命的なものを感じたわ。とても気分がいいわ。
ジェニファー:そして、この作品のおもしろさは、最初からすべての脚本がそろっているわけではないこと。まだ書き終えていないから、最初の数本しか手に入らない。それって本当に大変で、たまにテレビの案件をやりたくないと思うこともあるの。というのも、先の展開が読めないからね。でも、このような作家の場合、そんなことは関係なくなって、ただ乗り気でいたくなる。だから、自分のキャラクターやすべてのキャラクターに次に何が起こるのか、台本を読むのが楽しいのよ。
ーーお二人のキャラクターはオリジナル版の映画には登場しませんでした。役作りをするにあたってオリジナル版はご覧になられたのでしょうか。どこかヒントを得た部分はありましたか?
ジェニファー:私は1988年の公開以来、オリジナル版の映画は見てないの。
エミリー:本番を撮影するまで、オリジナルは見なかったわ。完全に全く逆なことをしてしまった。だから、キャラクターは脚本をベースにしたの。
ーーお二人のキャラクターは、レイチェル・ワイズ演じる双子との会話シーンがありましたね。どのように撮影されたのでしょうか。双子と話すシーンで難しく感じた部分はありましたか?
ジェニファー:レイチェルが2つの役を演じているのを見るのはとても魅力的だった。技術的にもクリエイティブなプロセス全体も、見ていて、参加していて、本当に魅力的だったわ。レイチェルがどうやったかはわからないけど、彼女は並外れた存在だわ。
エミリー:そうね……同じように、演技的にも技術的にもすばらしいものだったわ。最初は戸惑ったけど、だんだんコツをつかんできて、とても興味深く、魅力的なものになった。今まで扱ったことのない新しい要素を取り入れる必要があったから、クールな学習体験となったの。
ーー最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
ジェニファー:私たちのワイルドで、クレイジーで、セクシーで、おもしろくて、ダークで、エキサイティングなショーを楽しんでもらえたらと思います。
エミリー:笑って、泣いて、感じて、考えて、興奮することを願っています。楽しんでイッキ見してほしい。でも、じっくりと時間をかけて見ることも大切です。
ジェニファー: 昨夜、夫と二人で話していたんだけど、私はもう2回も見ているから、理想的には最初の2話を見た後、もう一度そのエピソードを見返す・・という方法が一番いいと思う。というのも、この作品はとてもスピーディーで、とてもおもしろく、とてもスマートで、たくさんのことを教えてくれるからね。
(インタビュー終了)
原題:DEAD RINGERS
2023年4月21日(金)よりPrime Videoにて独占配信開始(全6話一挙配信)
ご視聴には会員登録が必要となります。
作品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0B8TP4J7R