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兄弟を迎えに来た黒人の少年、訪れる家を間違え銃撃される 人種的な要因での犯行か

ラルフ・ヤール NEWS
ラルフ・ヤール

兄弟を迎えに来た黒人の少年が、訪れる家を間違えただけで銃撃されるという事件が起こった。

4月13日(木)、米ミズーリ州カンザスシティで起こったこの事件。被害を受けたのはラルフ・ヤール(16)という黒人の少年だった。

彼はこの日の22時30分ごろ、「N.E. 115テラス」という住所にある家へ兄弟を迎えに行く予定だった。しかし、間違えて「N.E. 115ストリート」にある家を訪問。すると、ベルを聞いて出てきた家主の男が、ラルフ・ヤールに向けてとつぜん発砲したのだ。

ラルフはただちに病院に運ばれ、生死の境をさまよいながらも、16日(日)には快方に向かったという。

ラルフのおばにあたる女性は、事件を受けてクラウドファンディングを始めており、17日(月)の時点で90万ドル(約1億2090万円)集まっている。 

このページでは、おばによって事件の詳細についてもつづられている。

そこには、「彼は、兄弟を迎えに行くはずだった家からたった1ブロックしか離れていない家を間違えて訪れました。車を停め、ベルを鳴らしたのです。出てきた男性は甥(おい)を一目見て、頭に向けて発砲しました。甥は転んでしまいましたが、それでもさらに撃ってきたのです。ラルフは立ち上がり、近くの家に助けを求めました」と記され、助けてもらえるまで3軒の家を回らなけらばならなかったと付け加えられている。

おばによると、ラルフは非常に優秀なクラリネットプレーヤーだっただけでなく、科学オリンピックのチームに選ばれたり、科学テクノロジーに特化した学生団体に参加したりと、 学習面でも高く評価されていたという。

なお、ラルフを銃撃した家主のアンドリュー・D・レスター(84)は24時間拘留された後、保釈されている。

人種的な要因で犯行に及んだとされているアンドリュー・D・レスターは、第一級暴行罪と武装犯罪行為の罪で起訴されており、有罪が確定すれば10年から30年の懲役が課せられるという。

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