チャールズ国王の戴冠式で掲げられる十字架に、イエス・キリストがはりつけにされたときの木が使用されていることがわかった。
今年5月6日、ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われるチャールズ国王の戴冠式。国王らの行列の先頭には、銀の十字架「クロス・オブ・ウェールズ」が掲げられる。
ウェールズ聖公会が公表したところによると、クロス・オブ・ウェールズには、チャールズ国王のためにローマ法王が寄贈した、「トゥルー・クロス」と呼ばれるイエス・キリストの十字架の木片が2つ埋め込まれているという。
King Charles coronation cross will have shards allegedly from Jesus Christ’s crucifixion ⛪️😳 pic.twitter.com/gy6TsdRqgI
— Daily Loud (@DailyLoud) April 20, 2023
ウェールズ聖公会の100周年を記念し、チャールズ国王が同聖公会に贈ったクロス・オブ・ウェールズは、4月19日(水)に祈りを受けた後、ロンドンに運ばれる予定だ。
受け取ったウェールズ聖公会のアンドリュー・ジョン大司教は、「私たちは、陛下がこの美しくも象徴的な十字架をもって、私たちの100周年を祝福してくださったことを、たいへん光栄に思っています」と述べ、「この十字架は、私たちの国とキリスト教の深い結びつきを示すだけでなく、私たちの救い主であるイエス・キリストによって与えられた愛を模範とするよう、私たち全員に力を与えるものとなるでしょう」と付け加えた。
クロス・オブ・ウェールズは、銀細工師のマイケル・ロイドが制作。材料には、王立造幣局の銀や、ウェールズの粘板岩、再生木材が用いられ、ウェールズの守護聖人である聖ダビデの説教から「Byddwch lawen. Cadwch y ffydd. Gwnewch y Pethau Bychain(※)」という一文が刻まれている。
※ウェールズ語で「よろこびなさい。信念を貫きなさい。小さなことをやり続けなさい」という意味