イギリス王室のカミラ王妃が「女王」と呼ばれるようになることを、ウィリアム皇太子とヘンリー王子はどのように思っているのだろうか。王室専門家がその胸の内を明かしている。
5月6日、チャールズ国王の戴冠式が執り行われる。そしてこの日から、カミラ王妃は「クイーン(女王)」と呼ばれることになる予定だ。
この呼称の変更について、カミラ王妃本人、ウィリアム皇太子、そしてヘンリー王子はどのように思っているのか。
王室専門家のイングリッド・シュアードによると、ウィリアム皇太子とヘンリー王子は、継母(ままはは)にあたるカミラ王妃の「女王」呼びについて、「複雑な気持ちが拭(ぬぐ)えない」という。
しかし、ウィリアム皇太子は今回の件を比較的冷静に受け止めており、次期国王としてチャールズ国王夫妻を支えていく気持ちに変わりはないという。
一方、ヘンリー王子は納得していないようだ。
王室専門家のクリストファー・ウィルソンによると、ヘンリー王子には、「カミラ王妃は、チャールズ国王と彼女の関係を正当化するため、自分と兄を利用した」という思いがずっと残っているという。
そのため、ヘンリー王子がカミラ「女王」をすんなりと受け入れる可能性は極めて低いようだ。
また、当事者であるカミラ王妃は、覚悟を持ってこの変更を受け入れているという。
「『決して女王になることはない』と考えていたにもかかわらず、彼女がチャールズ国王のパートナーとして果たした役割は大きい」と語ったウィルソンは、「あの年齢で、スポットライトを浴び続けるなんて、簡単にできることではない。彼女はタフで、覚悟があるんだ」と付け加えた。
カミラ王妃については、王室専門家のサリー・ベデル・スミスも、「カミラ王妃の功績は、女王と呼ばれるにふさわしいものです。『新しい王室』の象徴として、間違いなく、女王となる権利を持っていると言えるでしょう」と断言している。