テイラー・スウィフトのコンサートから帰宅中だった男性が、飲酒運転の車と衝突し、亡くなったことがわかった。
米ヒューストン警察によると、事故が起こったのは4月22日(土)朝のこと。亡くなったジェイコブ・ルイスさんは、姉とともに市内のNRGスタジアムにて、テイラー・スウィフトのコンサートを鑑賞した後、帰宅するために車に乗っていた。
RIP Jacob Lewis, a 20-year-old Swiftie who “died instantly” after being struck by a suspected drunk driver on his way home from a Taylor Swift concert.
“His last act was to push his sister to safety on a dark street,” his dad Steve said in a post describing what happened. pic.twitter.com/MBlTpOPsdV
— Brian A. Hernandez (@BAHjournalist) April 24, 2023
しかし、途中でエンストしてしまい、車から降りて様子を見ていたところに、フォルクスワーゲンの「ビートル」が突っ込んできたという。
衝突をまぬがれた姉エイプリル・バンクロフトさんは、事故直後について、「すぐさま彼にかけよって、救急車を呼びました。でも、それが最後の瞬間となりました」と悲痛な胸の内を語っている。
衝突してきた車は、事故直後に逃走。しかし、事故を目撃していたトラック運転手の懸命な追跡により、車を運転していたアラン・ブライアント・へイエス容疑者が逮捕された。
起訴状によると、アラン・ブライアント・へイエス容疑者は停車違反、救護義務違反、そして飲酒運転の罪に問われるという。なお、へイエス容疑者は2014年と2015年にも、飲酒運転で起訴されている。
亡くなったジェイコブさんは、将来が期待される役者だった。高校生のときに演劇を始めた彼は、劇団「ステージズ」に所属し、下積み生活を送っていた。
さらに、最近では、より演劇を深く学ぶためにとサム・ヒューストン州立大学を受験。みごと合格していたとされている。
ジェイコブさんの父、スティーブさんは、「彼はステージをパッと明るくする存在だった。多くの人々にとっての光だったんだ」と語り、「彼には輝(かがや)かしい未来があった。そんな未来を、私たちも楽しみにしていた」と続けた。
遺族は今後、ジェイコブさんが通っていた学校区に奨学金基金を設置し、俳優を目指す学生たちを支援していく予定だという。