イギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で優勝し、オペラ歌手になるという夢を掴んだポール・ポッツ。平凡な携帯電話の販売員からオペラ歌手へと転身したその奇跡的な人生は世界に感動をもたらし、2014年にはジェームズ・コーデン主演の半自伝映画「ワン チャンス」が公開された。
TVグルーヴは、今年10月に予定されている一夜限りの日本公演に先立って来日したポール・ポッツに単独インタビューを実施。自身のキャリア、夢を追う人へのメッセージ、来日公演などについて語ってもらった。
―― ようこそ日本へ!前回の来日からは2年半の年月が経ちましたが、久しぶりの日本はいかがですか?
こうして日本に戻ってくることができて嬉しいよ。今の季節は気候も良いし、快適に過ごせそうだ。
―― 2014年にはポールさんの山あり谷ありの人生が描かれた自伝映画「ワン チャンス」が公開されましたが、反響はいかがでしたか?
「ワン チャンス」は周りから大好評だったし、僕もとっても楽しめたよ。主演のジェームズ・コーデンが歌のシーンになると僕の声になることが不思議な感じがしたけどね(笑)。コメディ作品っぽく作られているから、笑いながら観てもらえてよかったよ。
【動画】映画「ワン チャンス」本予告編
―― 「ワン チャンス」では奥様のジュリー=アンさんとの素敵な関係が描かれています。初めて出会ったのは駅だそうですが、初めて奥様を見た時の印象は?そして、ポールさんにとって奥様はどのような存在ですか?
僕たちが初めて会ったのは、2001年2月2日午前10時8分のことだった。僕は自分の顔写真を彼女に送っていたんだけど、彼女からはもらっていなかったから、彼女から声をかけてもらわないとわからなかったんだ。僕の顔を見て逃げてしまわないかと、とても心配だったよ。
もしここに彼女がいたら、「あの時に逃げたらよかったわね(笑)」と、冗談を言うだろうね。彼女は常に僕を支えてくれる存在で、一緒に過ごしている時はいつも二人で笑っているんだ。素晴らしいパートナーだよ。
オーディションを受けたときは、「すでに夢を諦めていた」
―― 辛い時も歌を歌うと悲しみが紛れるような気持ちになると過去にインタビューで語っていらっしゃいましたが、ポールさんにとって歌うこととは?
僕にとって歌うことは、自分がいるべき場所に導いてくれるドアのようなもの。現実世界の中で居心地が悪いと思っても、そのドアを開けることで自分らしくいられるんだ。
そして僕にとっての成功は、大金を手に入れたり、所有物が増えることとは全く違う。自分らしく生きることが一番の成功なんだ。
―― 過去に大きな病気やけがをしたり、オーディション番組で優勝を勝ち取ったりと、山あり谷ありの経験をされていますが、ご自身の人生を振り返ってみるとどのように感じますか?
僕はとても恵まれた人生を送っていると感じている。大好きな歌を歌って生きていることは素晴らしいし、それができるのは特別なこと。自分がやりたいことをやれている人、あるいは自分らしく生きている人はそんなに多くはないから、それができている自分は幸せ者だなと思うよ。
―― 携帯電話の販売員の仕事をしながら幾度となくコンテストに参加し、オペラへの情熱を絶やさなかったポールさんですが、夢を追いかけている人へのメッセージはありますか?
実は、「ブリテンズ・ゴット・タレント」のオーディションを受けた時は、歌手になるという夢をすでに諦めていたんだ。でも、夢を諦めかけても人生は好転する場合もある。
光が見えないトンネルの中でも、自分を信じること。そうすると、光が次第に見えてくるはずさ。
【動画】誰も寝てはならぬ/ポール・ポッツ オーデション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」より
10月の来日公演では、特別ゲストが参加予定!
―― 世界中のファンがポールさんの新しい音楽を待ち望んでいますが、新曲やアルバムをリリースされるご予定はありますか?
約2年前に「オン・ステージ」というアルバムを出したのが最後だから、次のアルバム用に新しい曲や、どのような曲を歌うかを検討しているところだよ。
―― それは嬉しいニュースですね!今年10月には来日公演を控えていらっしゃいますが、どのようなステージになりそうですか?
日本で歌うのは2年半ぶりだから、秋に行われるコンサートをとても楽しみにしているよ!まだ具体的なことは言えないけど、ゲストを迎えたり日本の曲も披露したいと思っているんだ。
「ボヘミアン・ラプソディ」を観て、カラオケでクイーンを熱唱!
ここで、「プライベートな質問もどうぞ。」と快く言ってくださったポールさんに、日本で大ヒットした映画について伺うことに。
―― 日本では映画「ボヘミアン・ラプソディ」が、興行収入が127億円を突破する大ヒットとなりましたが、鑑賞されましたか?
もちろん観たよ!クイーンの曲は数多く知っているんだけど、「ボヘミアン・ラプソディ」を観て「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」というとても素晴らしい曲を知ったよ。今回日本に来る前は韓国にいたんだけど、カラオケに行ってはクイーンの曲を歌っていたよ。クイーンの曲をオペラ風に歌うのはなかなか難しいけど、カラオケで歌うのは大好きなんだ!
フレディ・マーキュリーの歌い方は独特で、彼にしかできない歌い方をしている。だから、映画でフレディ役を演じたラミ・マレックは素晴らしかった。
―― カラオケで熱唱されるほどお好きなんですね!クイーンの曲でカバーをしたいものはありますか?
「ボヘミアン・ラプソディ」は、中盤がとても難しいと思うけどやってみたいね。「トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー」も素晴らしい曲だ。「伝説のチャンピオン」「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」もコンサートで歌ってみたいね。
僕の「ホーム」というアルバムではガンズ・アンド・ローゼズの「ノーベンバー・レイン」のカバーをしたんだけど、オリジナルではない曲を歌うときは、自分らしく歌うことも大事だけどその曲の良さを消してしまうとただのパロディになってしまうから、そこを良く考えてカバーをしているよ。
【動画】ノーベンバー・レイン/ポール・ポッツ
―― 貴重なお話をたくさんありがとうございました。最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。
(日本語で)ありがとうございます。夢を諦めないで、自分の道を進み続けて!
(取材・文:加藤優花)
【来日公演情報】
2019年10月1日(火) 東京オペラシティコンサートホールで行われる一夜限りのコンサートでは、過去のアルバムからのヒット曲をはじめ、オーディションで圧倒的パフォーマンスを聴かせた代表曲「誰も寝てはならぬ」も予定されている。
日時
2019年10月1日(火) 東京オペラシティコンサートホール
OPEN 1 8:00 / START 19:00
チケット
TICKET ¥12 ,000 (全席指定・税込 )
※未就学児 (6歳未満 6歳未満 )のご入場はお断り致しますのご入場はお断り致します のご入場はお断り致します 。
チケットの最新情報
https://www.creativeman.co.jp/event/paul-potts/
クリエイティブマン プロダクション
www.creativeman.co.jp
INFO クリエイティブマン 03 -3499 -6669
【アルバム情報】
世界中を感動の渦に巻き込んだ、ポール・ポッツ待望の5thアルバム。
ポール・ポッツ/オン・ステージ
定価:¥2,500+税
品番:SICX-30048
収録曲
1. 見果てぬ夢(「ラ・マンチャの男」)
2. ストレンジャー・イン・パラダイス(「キスメット」)
3. ブリング・ヒム・ホーム(「レ・ミゼラブル」)
4. もしもあなたを愛したら(「回転木馬」)
5. 悲しみのクラウン(「リトル・ナイト・ミュージック」)
6. 愛はすべてを変える(「アスペクツ・オブ・ラブ」)
7. 君の歌をもう一度(「ラヴ・ネヴァー・ダイズ」)
8. はるかなる海から雷と嵐とともに(「さまよえるオランダ人」)
9. 妙なる調和(「トスカ」)
10. 星は光りぬ(「トスカ」)
11. 魅惑の宵(「南太平洋」)
12. トゥナイト(「ウエスト・サイド・ストーリー」)Duet with クリスティーナ・ジョンストン
13. サムホエア(「ウエスト・サイド・ストーリー」)
14. もしもあなたと別れるならば(「キャメロット」)
15. 誰も寝てはならぬ(「トゥーランドット」)
協力: ソニー・ミュージックジャパンインターナショル
企画・招聘:フジテレビジョン
運営:クリエイティブマン
プロフィール – PAUL POTTS – ポール・ポッツ
Official Site: http://www.paulpottsofficial.com/home/
Label Site: https://www.sonymusic.co.jp/artist/paulpotts/
公演に関する問い合わせ
クリエイティブマン 03-3499-6669
https://www.creativeman.co.jp/event/paul-potts/
Lindsay1992年京都府生まれ。幼い頃から祖父の影響でブラックミュージックを聴き始めた事がキッカケで、海外エンターテインメントの世界にどっぷりハマっています。大学在学中は大阪を拠点にDJ活動もしていました。イベントやパーティーなど華やかな場所が大好き!現在はニューヨークやロサンゼルスなど海外生活で培った幅広い知識を活かし、ライターとして各メディアで活動しています。
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