ネットフリックスが、韓国のコンテンツに多額の資金を投入することがわかった。
4月24日(月)、米ストリーミングサービス大手ネットフリックスは、今後4年間でドラマ、映画、リアリティショー、ドキュメンタリーなどの韓国コンテンツ制作に2.5億ドル(約3000億円)を投資する計画を発表した。
これは、「イカゲーム」や「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」「フィジカル100」といった韓国コンテンツのヒットを受けてのものだ。
【動画】「イカゲーム」予告編 – Netflix
この日、ワシントンD.C.にて、ユン・ソンニョル韓国大統領と面会した同社CEOテッド・サランドス氏は、大統領に投資計画を伝えた上で、「我々は、韓国の映像制作業界が、今後もすばらしいコンテンツを提供し続けてくれると、大きな自信を持っています」と述べ、「我々の投資は、韓国、そして韓国の創作エコシステム(※)とのパートナー関係をより強化するものだと考えます」と巨額投資の意義を強調した。
※業界がお互いに連携し、大きなシステムを形成すること
韓国の地元紙によると、ユン・ソンニョル韓国大統領もこの提案を前向きに受け入れており、韓国のエンタメ分野において、「大きなチャンスになる」と考えているという。
韓国コンテンツの充実が、アジア圏の会員数増加につながることはすでに証明されている。
昨年、ネットフリックスは29作品の韓国ドラマを独占配信。そのうち6作品が、アジア太平洋エリアにおいて、2022年にもっとも視聴されたタイトルトップ10にランクインした。
また、韓国ドラマは昨年、アジア太平洋地域でもっとも試聴されたコンテンツカテゴリーでもある。韓国ドラマカテゴリーは、同地域における総視聴数の28%を占めており、これにアメリカ映画、日本のアニメが続く結果となっている。
これを受けテッド・サランドス氏は、ストリーミング業界において、韓国コンテンツの制作者たちが、「グローバルな文化的ムーブメントの中心にいる」と述べた。
一方、韓国コンテンツに力を入れているのはネットフリックスだけではない。ディズニープラスやAmazonプライムビデオなどもなども、オリジナルの韓国コンテンツ制作に乗り出している。