ニコラス・ケイジが、600万ドル(約8億200万円)の借金を背負った過去を振り返っている。
4月23日(日)、米CBSチャンネルのドキュメンタリー番組「60 Minutes」に出演した俳優のニコラス・ケイジは、不動産投資に失敗して多額の借金を抱えていたことを告白。返済のため、あらゆるオファーを受けていたことを明かした。
【動画】Nicolas Cage: The 60 Minutes Interview
番組内で、「不動産に過剰に投資してしまったんだ」と語ったケイジは、「不動産市場は暴落したが、すぐに抜け出せなかった」と続けた。
その上でケイジは、「すべて返済したよ。600万ドルくらいだったかな。破産申請をしたことは一度もない」と付け加えている。
ケイジは、当時のことを「暗黒時代」と表現し、そこから救ってくれたのが俳優業だったと語った。
「ぼくにとって、いつも仕事こそが守護天使なんだ。名作ではないかもしれない。それでも、仕事は仕事なんだよ」と述べたケイジは、ダイレクト・トゥー・ビデオ(※)にも片っぱしから出演したとし、「結果的に駄作だったとしても、力を抜いたわけではないということはわかってもらえるはずだ。そのあたりはいつも、意識しているからね」と仕事への向き合い方を明かしている。
※劇場公開を目的としない、レンタルビデオ店での貸し出し用映画
なお、ケイジは2019年のインタビューでも、経済的に困っていたときには、ギャラの額をもっとも重要視して契約していたと告白している。
「具体的な比率やパーセンテージは伝えられないけど、金額が1つの要因だったことは確かだ」と認めたケイジは、「過去に失敗したことがあった。それを元に戻さなければいけなかった。誰もが知っている事実だ。不動産が暴落して経済的に失敗した。稼いだお金を失ってしまったんだ。でも、ひとつだけ言っておきたい。破産申請だけは、考えなかった」と打ち明けていた。