バービー人形シリーズに、ダウン症の特徴を持つ女の子が登場する。
4月25日(火)、米玩具大手マテル社が、史上初となるダウン症のバービー人形を導入したことを発表した。
Barbie unveils the first-ever doll with down syndrome. pic.twitter.com/ugmYx2sDh1
— Pop Base (@PopBase) April 25, 2023
同社が全米ダウン症協会と協力して進めてきたというこの人形には、ダウン症のある人に見られる丸みをおびた顔や、小さな耳、平らな鼻筋といった特徴に加え、体格や手相などが正確に反映されている。
ワンピースには、ダウン症啓発のシンボルカラーである黄色と青の花、そしてたくさんの蝶(ちょう)があしらわれている。
ダウン症は、22対ある染色体のうち21番目の染色体が3本あるために起こる先天性疾患。これにちなんで、ダウン症啓発のシンボルマークには3本の染色体を表す矢が使用されており、今回のバービーも、このマークのネックレスを身に付けている。
また、足首を支えるためのピンクの補助具も付属。足元は着脱しやすいファスナーつきのスニーカーとなっている。
マテル社は2020年以降、子どもたちに多様性を伝え、障がいへの理解を深めるため、「ファッショニスタ」シリーズとしてさまざまなバービー人形を発売してきた。今年新たに登場した分も含めると、白斑(はくはん)を持つバービーや義足をつけたケン、車椅子や補聴器、歯列矯正器を使うバービーなどがある。
同社上級副社長兼バービー部門グローバル責任者のリサ・マクナイトは今回、「私たちの目標は、すべての子どもたちが、バービーの中に自分らしさを見出せること、そしてすべての子どもたちが、自分とは違う見た目の人形とも遊ぼうと思ってくれることです」と述べ、「人形遊びを通じて、子どもたち自身が生活の中で体験すること以外に、外部への理解や共感力を深めることができます。より相手のことを受け入れられる世界へとつながっていくのです」と強調した。