ディズニー・チャンネルの「レイブン 見えちゃってチョー大変!」の出演で知られるアンネリーズ・ヴァンダーポールが、番組の初期キャスティング時に繰り広げられた「人種差別」について口を開いた。
「レイブン 見えちゃってチョー大変!」は、一見普通の女の子だが、未来(ビジョン)が見えるという超能力を持つが故、あらゆる騒動に巻き込まれる主人公レイブンの姿を描いたコメディ・ドラマ。全米では、2003年から2007年まで放送。4年間で100エピソード、4シーズンで構成されたこのドラマは、エミー賞で2回ノミネートされた。その後、レイブンの弟コーリーと父ビクターを主軸としたスピンオフ「コーリー ホワイトハウスでチョー大変!」(2007-2008)が制作・放送されている。
この人気ドラマでチェルシー・ダニエルズ役として出演したアンネリーズは、番組が当初、後に主人公を演じるレイブン・シモーネを脇役として起用したことを明かした。「私がオーディションを受けに行った時、番組は『Absolutely Psychic』と呼ばれていたの 」と、彼女はポッドキャストで明かし、当初の番組タイトルは「レイブン 見えちゃってチョー大変!」(原題:That’s So Raven)ではなかったと明かした。
「当時、レイブンは主役ではなかった。彼女は“相棒”だったの。彼らは主役を探していて、私は主役のオーディションを受けに来た。そのキャラクターの名前はモリーだったと思う」と当時を振り返った。
彼女の主張によると、レイブンは無事に“相棒”役を射止めたが、制作陣が彼女のすばらしい才能に気づいたことで、番組に大きな変更が加えられたという。「撮影のとき、レイブンが一番おもしろくて、ファンがいることに気づいて、彼女を1位に上げて、またオーディションを始めたの」とアンネリーズは振り返った。「あれは、人種差別だったと思う。低レベルのものだった。彼らは、黒人の女の子がショーをリードする姿を見ることができなかったんだと思う。彼らは彼女を相棒としてしか見ていなかったの」とコメントした。
世界的なヒットとなった同番組では、レイブン・シモーネ、アンネリーズ・ヴァンダーポール、オーランド・ブラウンが、高校生活を送る3人の親友として出演していた。