これからの活躍が期待されていた若手ラッパーが、刑務所内で命を落としたことがわかった。22歳だった。
4月25日(火)に亡くなったのは、ラッパーのマネーサイン・スエード(本名:ジェイム・ブルガダ・ヴァルデス)。彼はこの日、米カリフォルニア州ソレダードにある刑務所内のシャワーで、何者かに首を刺され、命を落としたとされている。
カリフォルニア州矯正リハビリテーション局(CDCR)によると、この日の朝9時55分の点呼の際、マネーサイン・スエードの返事がなかったという。そのため施設内を捜索したところ、シャワー室で倒れているところが見つかった。
すぐに救命措置が取られたが、残念ながら帰らぬ人となったという。
CDCRは、今回の事件を何者かによる「殺人」と認定。現在捜査を進めている。
マネーサインは2022年12月、拳銃の違法所持など2つの罪で32ヶ月間の服役を言い渡されており、入所して5ヶ月目に起こった事件だった。
1947年に開所したこの刑務所では、セキュリティレベルが軽度から中度とされる囚人が4000人ほど服役している。
CDCRによると、現在は捜査のため、彼らに対する行動制限が行われているという。
マネーサインの家族と話をしたという彼の代理人弁護士は、Los Angeles Times紙に対し、「現在捜査が行われていますが、現時点で、なぜこうなったのかはわかっていません」と述べ、「スエードはすごく人気者で、温厚な性格でした。みんな、彼のことが大好きだったのです」と付け加えた。
マネーサインの死去を受け、遺族は彼のインスタグラムアカウントを更新。23万人のフォロワーに向け、「哀悼のお言葉に感謝します」と述べるとともに、「私たちはクラウドファンディングを行っておりません。詐欺には十分ご注意ください」と呼びかけている。