マイケル・J・フォックスが、自身の健康状態について語っている。
ドラマ「ファミリー・タイズ」や映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など数々の作品に出演し、1980年代から90年代にかけて世界的な活躍を見せた俳優マイケル・J・フォックス(61)。そんな彼は1991年に「パーキンソン病」と診断され、その後30年以上にわたって、この病気とともに生活してきた。
そんな彼がこのたび、米CBSのトーク番組「Sunday Morning」に出演し、自身の健康状態について赤裸々に告白した。
【動画】「Sunday Morning」に出演したマイケル・J・フォックス
本編の放送に先がけて公開された予告編の中で、パーキンソン病との付き合い方や、自身の「寿命」について語っている。
番組内で「パーキンソン病は、容赦(ようしゃ)なく攻撃してくるんだ。ウソじゃない」と切り出したマイケルは、「だんだん激しくなる。だんだんとね。そしてだんだんキビしくなってくる。毎日だ。でも、それが現実。誰に相談すればいいんだろうね」と、闘病の辛さを打ち明けた。
さらに、「背骨に腫瘍(しゅよう)があって、脊椎の手術を受けた。良性だったけど、歩くのが困難になった。そこから、腕の骨を折った。ひじも、顔も、手の骨も折った。転んだり、食べ物を詰まらせたり、肺炎になったり…」と続けたマイケルは、「パーキンソン病で死ぬんじゃない。それによって引き起こされる危険によって死ぬんだ。私は、その確率についても考えてきた。おそらく、80歳にはなれない。80まで生きられないんだ」と付け加えている。
20代でパーキンソン病だと診断されたマイケルは、しばらくはこの事実を隠して仕事を続けていた。
1998年に公表して以降は、この病の支援者として、病気の研究と治療法の開発のため多額の寄付を行っている。
最近では、米NBCチャンネルでパーキンソン病から復活したニュースキャスター役を演じるなど、精力的に活動していたが、2020年、記憶力の低下によりセリフが覚えられなくなったことから、俳優業を引退した。