女優のスカーレット・ヨハンソンは、『ブラック・ウィドウ』をめぐるディズニー訴訟が彼女にとってどのようなものであったか、そしてそれが彼女の人生にどのような影響を与えたかを語った。
スカーレットは長年にわたり、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のいくつかのプロジェクトでナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)を演じた。そして単独映画『ブラック・ウィドウ』が、劇場公開から、ディズニープラスでの同日公開に変更されたことを受け、スタジオ側の支払いに関する紛争が起こり、ディズニーを法廷で相手にすることになった。2年の時を経て、スカーレットはこの試練についてさらなる詳細を語った。
Varietyの取材に応じたスカーレットは、訴訟に対するディズニーの対応に「悲しく、失望した」そという。スタジオは当時、コロナウイルスのパンデミックの影響を無視したとも取れるスカーレットを批判する声明を発表していた。
スカーレットは、「私は悲しかったし、失望した。でも、ほとんどが悲しくて、私たちは孤立していて、ちょっとだけ浮かび上がっているような、そんなシュールな瞬間だった。妊娠が発覚していたから、これはある意味、すごいタイミングだったの。突然、この生命の奇跡に全神経を集中させることができた。だから、私は世界で最もすばらしい気晴らしをして、すぐにかわいい赤ちゃんを授かったの」「 レストランを歩いていても、誰かが『よかったね。自分のために立ち上がってね』と言ってくれる。私は、それがより大きな影響力を持つことを理解したわ。まったく利害関係のない見知らぬ人たちから応援されたの」とコメントした。
当時、スカーレットのディズニーとの関係はあまり良いものではなかったが、彼女のMCU復帰の可能性については、スタジオから何の反発も受けなかった。また訴訟当時、マーベル・スタジオの社長であるケヴィン・ファイギが「怒りと恥ずかしさを感じている」とも報じられた。それ以来、スカーレットはディズニーと関わり続けており、彼女はディズニーのテーマパークの人気アトラクションを題材にした同スタジオの映画『タワー・オブ・テラー(原題)』を制作している。