テイラー・スウィフトのコンサートにて、「あの悲劇を思い起こさせる事態が起こった」と、あるファンが主張している。
5月9日(火)、アンドレアと名乗るテイラー・スウィフトのファンが、TikTokに1本の動画を投稿した。
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アンドレアは、すでに100万回以上再生されているこの動画の中で、ナッシュビルで行われたテイラー・スウィフトのコンサートについて、「トラヴィス・スコットの悲劇の再来だ」と訴えている。
彼女が指す「トラヴィス・スコットの悲劇」とは、2021年、トラヴィスのコンサートで発生した、観客による群衆事故のこと。興奮したファンがステージに押しかけたことで、10人が死亡、300人以上がケガをした。
「昨夜のコンサート、私は3分の2が終わったところで家に帰ったわ」と切り出したアンドレアは、「コンサートの途中、ところどころで、危険で恐ろしくイヤな予感がしたの」と続けた。
アンドレアと彼女のパートナーは、当日午後3時に、会場となったニッサンスタジアムに到着。3時30分に入場した。
アンドレアによると、5時30分ごろまでは、すべて問題なく進んでいたという。しかし、激しい雷雨により、コンサートスタッフが避難を呼びかけ始めたそうだ。
アンドレアは「下の方の席にいた人たちが、上の階に上がってきた。最初は、そこまで混雑していなかったから、余裕があると思っていたの」と当時をふり返ると、事態が数分で深刻化したと明かした。
そして、「もう行き場がなくなっていた。その場所を離れることもできないし、何もさせてくれないの。みんな、パニックになり始めて。倒れる人たちまで出始めた」と語ったアンドレアは、「救急隊員が何度も通ろうとして、看護師を呼ぶ声も上がっていた。スタジアムの警備員はとても攻撃的で、『通せ』と高圧的な態度で叫んでいた」と付け加えた。
動画の中で「本当に、『トラヴィス・スコットの悲劇の再来』だと思った」と述べたアンドレアは、「これまでの人生で、あんなに恐ろしいと思ったことはない」と訴えた。
The Post紙は今回の件についてテイラー側にコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。