マイケル・J・フォックスが、苦しかった下積み時代をふり返っている。
このたびVariety誌のインタビューに登場した俳優のマイケル・J・フォックスは、自身が成功をつかみ取るまでに経験した「極貧生活」について告白した。
カナダの田舎町で、決して裕福とは言えない両親のもとに生まれたマイケル。
そこからハリウッド俳優として活躍するまでの道のりについて、「まさに『その日暮らし』で生活していた。18歳、お金もコネもなく、リアルにゴミ箱をあさって食べ物を探すような生活だったんだ」と語っている。
演劇の道に進んだきっかけは、高校生のころの「女の子にモテたい」という気持ちからだった。しかし学校の演劇に参加するうちに、「自分は人より才能があるのでは」と考えるようになり、高校を中退。本格的に俳優を目指し、ロサンゼルスに拠点を移した。
オーディションには落ち続け、ときおり与えられる役も名前すらないものだった。
それでも、マイケルの自信が揺らぐことはなかった。
そして1982年、マイケルはその後の人生を変える作品「ファミリー・タイズ」に出会う。作品のヒットにより一躍有名人となったマイケルは、1985年に公開された『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とその続編2作に主人公として起用され、世界的スターの名を手に入れる。
自らの力で成功への道を切り拓(ひら)いたマイケルだったが、1991年、29歳のときに「パーキンソン病」であると診断される。少しずつ記憶力が低下し、手足の動きをコントロールできなくなる病だ。
「こんな最低なことはないと思った」と語ったマイケルは、「考えたくもなかった。対処したいとも思えなかった。『これは自分の物語ではない』って。言葉を失った」と当時の心境を打ち明けた。
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