チャールズ国王には、もう一人「特別な女性」が存在していたようだ。
1981年、ダイアナ元妃と結婚。2人の男の子をもうけたにもかかわらず、カミラ・パーカー・ボウルズ(当時)と不倫関係を続け、1996年に離婚したチャールズ国王。カミラ・パーカー・ボウルズとは、結婚前からの関係だったことは、多くの人が知る事実だ。
皇太子時代からモテ男として知られていた彼には、ダイアナ元妃とカミラ王妃の他に、レディ・デール・トライオンという女性がいた。
チャールズ皇太子(当時)とデールが交流するようになったきっかけは、1973年、デールが皇太子の親友アンソニー・トライオン卿(きょう)と結婚したことだった。
一部報道では、チャールズ皇太子は仲良くなったデールに、彼女のルーツであるオーストラリアのカンガルーから「カンガ」というニックネームを付け、「私を本当に理解してくれた唯一の女性」と呼んだことがある、とされている。
トライオン夫妻は4人の子どもをもうけたが、1997年に離婚した。
そんなデールの波乱万丈な人生は、2008年に放送されたドキュメンタリー番組「Prince Charles’ Other Mistress」にも記録されている。
この番組の中では、チャールズ皇太子とデールの不倫関係が詳細に描かれているが、トライオン家はこのウワサを完全否定している。
デールは、さまざまな病気に生涯悩まされた。
チャールズ皇太子と距離を置いた1993年には、子宮がんを患(わずら)い、その後、アルコールや薬物中毒と闘うようになる。
また、がんを克服するため鎮痛(ちんつう)剤を服用するようになり、大量のウォッカやシャンパンにも依存した。
その結果、デールはリハビリ施設に入所したが、入院中に窓から転落。頭蓋骨(ずがいこつ)骨折、脊椎(せきつい)損傷、半身不随(ふずい)の重傷となった。
こうして、車椅子生活となったデールは、1997年11月に、敗血症で他界。ダイアナ元妃が事故で亡くなってから2か月後のことだった。