マイケル・J・フォックスは、自身が抱える病が原因で、指を失いそうになったことがあるそうだ。
このたび、Variety誌のインタビューに登場した俳優のマイケル・J・フォックス。「パーキンソン病」であることを公表している彼は、インタビューの中で、この病がもたらした被害について語った。
「肩を壊してしまって、治療したことがある。ヒジもそうだ。感染症にかかって、指を失いそうになったこともあった。顔の骨も、上腕骨(肩からヒジまでの腕の骨)だって折れたよ」と明かしたマイケルは、「そう、最悪だったよ」と付け加えた。
パーキンソン病は、神経変性疾患(※)の1つで、体に震えやこわばりが起こったり、手足の動きをコントロールできなくなったりする。症状は徐々にエスカレートし、最終的には歩行や会話に支障をきたすようになるとされている。
(※)脳や脊髄の神経が少しずつ失われていくことで、物忘れが多くなったり、手足がうまく動かせなくなる病気
病気によって身体的な事故が多くなることから、「転んだときのために、ぼくの周りには、しょっちゅう補助者がいるんだ」と語ったマイケルは、一方で、「プライバシーがなくてつらい」と打ち明けている。
1980年代から90年代にかけて、ドラマ「ファミリー・タイズ」や映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などの人気作に出演し、スターとして活躍していたマイケルが、パーキンソン病であると診断されたのは、1991年、29歳のときのこと。7年後の1998年に、世間に公表した。
その後も俳優活動を続け、多くの賞を受賞したマイケルだが、2020年、記憶力の低下により「セリフが覚えられなくなった」として、俳優業からの引退を発表している。
tvgrooveをフォロー!