ヘンリー王子が、私的警備を要求するも再び却下されてしまったことが明らかになった。
イギリス王室チャールズ国王の次男であるヘンリー王子は、2020年にシニアロイヤルを離脱し、アメリカに移住。このときヘンリー王子は、自身と家族を守るため、イギリスに滞在する際「警察警護なしにイギリスに帰国することはできない」として、イギリス警察に対し「自費」での警護を要請するも、政府に却下されてしまった。
ヘンリー王子の代理人は「ヘンリー王子は生まれてから生涯、保安上のリスクにさらされることになります」「王室という組織での役割は変わりましたが、依然ロイヤルファミリーであることに変わりありません」「警察による警護なしでは、大きな危険がともなうことになるでしょう」と、警護の必要性を主張した。実際ロイヤルファミリーはここ数年、ネオナチや過激主義者の標的になっている。
民間のセキュリティー会社に警護を依頼することも可能だが、ヘンリー王子はイギリス滞在時には、警察と同等の十分な警護を求めていたという。
ヘンリー王子は、イギリス政府に一度却下された後、政府を相手取り法的な手続きを踏み、改めて私的警護の要請を申し立てたが、5月23日、英高等法院はヘンリー王子側の要請を却下した。
BBCによると、イギリスの王族・要人警備執行委員会は、一般の富裕層が公務員である警察の保護警備を「買う」という考えに反対しているという。
ヘンリー王子はロイヤルファミリーの一員で王位継承順第6位ではあるものの、現在はシニアロイヤルを離脱している。英高等法院はイギリス政府の判断に従い、要請を却下する決断に至ったようだ。
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