コメディアンで映画監督として活躍する北野武が、現在フランス・カンヌで開催されている「第76回カンヌ国際映画祭」で、ジャニーズの性的虐待スキャンダルについて言及したことが話題となっている。The Hollywood Reporterが伝えている。
日本の芸能界を揺るがす、ジャニーズ事務所の性的虐待問題。今年3月にイギリスのBBCが、同事務所の創設者でタレントマネージャーであった故ジャニー喜多川氏による、所属タレントたちへの性的虐待疑惑を報道。日本の芸能界を揺るがしかねないニュースに日本だけでなく世界中が騒然となった。現在、過去に事務所に所属していたタレントたちが次々と性的暴行を受けたことを告発しているが、沈黙をつらぬているTV局やメディアも多い。
今回、北野武は「第76回カンヌ国際映画祭」に出席し、自身が監督を務める最新映画『首』をプレミア公開した。
5月24日(水)におこなわれたインタビューの中で、ジャニーズの性的虐待スキャンダルへの高まる反発についてたずねられた北野武は「LGBTQやセクハラについて発言できる時代がようやく日本にもやってきた。しかし、これらの話は(我々の業界では)つねに存在していた」と述べた。
日本でもっとも知名度の高い芸能人の1人であり、海外でも映画監督として影響力のある北野武。今回、The Hollywood Reporterがこの問題と北野武の発言を記事として取り上げたことで、海外でさらに注目を集めるだろう。
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