『コードネーム U.N.C.L.E.』や『君の名前で僕を呼んで』などで知られる俳優のアーミー・ハマー。彼が2017年に女性を性的暴行したという疑惑について、LA地方検事が数年かけて調査した結果、アーミー・ハマーを起訴しないことが決定となった。Page Sixが報じている。
検事局の広報担当者は、「性的暴行事件は立証がむずかしいことが多く、そのため、もっとも経験豊富な検察官を審査に当てています」とPage Sixに語っている。また「今回のケースでは、それらの検察官が極めて徹底的な検討を行いましたが、現時点では、ハマー氏を犯罪で告発するには証拠が不十分であると判断しました」と続けた。
また彼らは、女性が性的暴行を報告することがむずかしいことを重々承知しているとした上で「起訴に踏み切れない場合でも、私たちの被害者支援サービスを求める方には、被害者サービス担当者が対応します」と述べている。
さかのぼること、2021年3月、エフィーと名乗る女性は、弁護士とともに記者会見を開き、アーミーをレイプで訴えた。彼女は、20歳のころ(2017年4月24日)にアーミーからレイプされたと告白。また彼女は何度も壁に顔を叩きつけられ、アザができたという。彼女はこの体験により、自殺を考えるようになったとも明かしていた。この関係があったとき、アーミーは現在別居中の妻であるエリザベス・チェンバースと結婚していた。
エフィーは、今回のLA検察の決定に「失望している」とPage Sixに明かしている。「私は、アーミーが私に与えたすべての被害とトラウマの責任を追及するため、そして他の女性が同様の虐待を経験しないように守るために、声を上げ、報告書を提出する義務があると感じました」「アーミーの虐待に対して声を上げ、報告書を提出したことは、私にとって大きな犠牲となりました」と続け、さらに彼女は、自分の声を発信して以来、殺害予告、レイプ予告を含む「非道で絶え間ない嫌がらせ」を受けていることを明かしている。