実写版『リトル・マーメイド』でアリエルを演じているハリー・ベイリー(23)。劇中にて美しいドレッドロックス(ドレッドヘア)を披露しているハリーだが、アリエルに寄せた髪型にするのにかなりの費用がかかったという。
ハリーの髪型を担当したヘアスタイリストのカミール・フレンドは、米Varietyの取材に対し、その工程や、どうして髪型だけで約15万ドル(約2,083万円)もかかってしまったのか、そして髪型を完成させるのに14時間以上も費やしてしまったのかを明かしている。
先日、Ebony誌のカバーインタビューに登場したハリーは、「私の本来の髪型であるこのヘアスタイルで映画に出るということは、ものすごく重要なことだった」「5歳のころから、ドレッドヘアにしているの。私という人間を表現する上でとても重要なパーツなのよ」と、アリエルの「ヘアスタイル」に込めた強い思いを語っていた。
カミール本人もハリー本来の髪型を維持することに決めていたというが、その一方で「ウィッグ」の使用はムリだとも考えていたという。というのも、ハリーのドレッドロックスは腰まであり、長さは60センチ以上もあったからだ。また、ドレッドヘアの上からウィッグをかぶると不自然に見えるため、カミールは代替案を考えざるを得なかったようだ。
そして、代替案として採用されたのが、ハリーのドレッドロックスに赤髪(エクステンション)を巻き付けるというものだった。
「彼女のロックスに髪を巻き付ければ、ロックスを切る必要はないし、染める必要もない。彼女の髪の内部構造を変えることなく、色を変えることができるの。髪の内部構造と髪は彼女自身のものだから」
カミールはまたアリエルの髪型に約15万ドルもかかった理由について、巻き付けた髪を取り外してやり直す必要などがあったためだとしている。また、水中でも陸の撮影でも髪型がうまく機能するよう調整しなければならなかったとも話している。
試行錯誤の末、ハリーのルーツを活かした新たなアリエル像を完成させたカミールたち。映画を観に行く予定の方は、ストーリーはもちろんのこと、ハリーの髪型にも注目してみてはいかがだろうか。
映画『リトル・マーメイド』は6月9日(金)より全国公開。
公開情報
『リトル・マーメイド』(原題:The Little Mermaid)
6月9日(金)全国公開
≪ストーリー≫
美しい歌声を持ち、人間の世界に憧れている人魚アリエル。掟によって禁じられているにもかかわらず、ある日彼女は人間の世界に近づき、嵐に遭った王子エリックを救う。この運命の出会いによって、人間の世界に飛び出したいというアリエルの思いは、もはや抑えきれなくなる。そんな彼女に海の魔女アースラが近づき、恐ろしい取引を申し出る。それは、3日間だけ人間の姿になれる代わりに、世界でもっとも美しい声をアースラに差し出すことだった…。
【動画】ハリー・ベイリーが歌う「パート・オブ・ユア・ワールド」
監督:ロブ・マーシャル
音楽:アラン・メンケン&リン=マニュエル・ミランダ
出演:ハリー・ベイリー メリッサ・マッカーシー ジョナ・ハウアー=キング ダヴィ―ド・ディグス オークワフィナ ハビエル・バルデム
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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